東洋医学の方剤#13 理血剤
重要な方剤
桃核承気湯/温経湯/桂枝茯苓丸/芎帰膠艾湯
活血袪瘀剤
・桃核承気湯
蓄血証に対する代表方剤。桃仁と大黄が主で破血化瘀にはたらく。桂枝は温通血脈により桃仁を補助し,芒硝は大黄の瀉下を補助する。甘草は薬性を緩和する。
→派生
抵当湯/抵当丸/桃仁承気湯
・血府逐瘀湯
→派生
通竅活血湯/膈下逐瘀湯/少腹逐瘀湯/身痛逐瘀湯
・復元活血湯
→附方
通導散/治打撲一方
・七厘散
・補陽還五湯
・失笑散
→附方
手拈散
・丹参飲
・温経湯
虚寒による瘀血に対する代表方剤。呉茱萸と桂枝が主で温通血脈・散寒にはたらく。当帰・白芍・川芎・牡丹皮は補血にはたらき,阿膠・麦門冬・牡丹皮は虚熱を除く。人参・甘草・半夏・生姜は気を補う。
→附方
艾附暖宮丸/艾帰調血飲
・生化湯
・活絡効霊丹
→附方
宮外孕方
・桂枝茯苓丸
瘀血による下腹部の痛みに効果がある。桂枝は温通血脈して,茯苓は湿滞を除く。牡丹皮・赤芍・桃仁は瘀血を除きながら瘀熱を清する。
・大黄䗪虫丸
→附方
下瘀血湯
止血剤
・十灰散
・四生丸
・白芨枇杷丸
・槐花散
→附方
槐花丸
・小薊飲子
・芎帰膠艾湯
月経過多などの出血に対する代表方剤。阿膠と艾葉が主で止血にはたらく。四物湯(熟地黄・当帰・白芍・川芎)が配合されており,補血活血にはたらく。白芍・甘草は緩急止痛にはたらく。
・黄土湯
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