Wellington pointに行ってみた
来週でブリズベンを離れるので、ちょっと気になっていたところに行ってみとくか。っというのと、日本でも起きている様なコロナによる飲食店の暇さが、私の職場にも起きていて、今週は3日しか働かなくていいので、自由時間だらけ。っということもあり、wellongton pointに行ってみました。
pointというのは「岬」という意味なので、陸の端っこになるのですが、何となく「端っこに行ってみたい」っというのがチョコチョコあり、行っていたので、近所のpointはだいぶ制覇していると思います。笑
それと、このwellongton pointは、ブリズベンに来たばかりの頃、仕事と住みたい場所を探していたときに知った場所でもあります。
ただ、最寄駅から徒歩だと結構な距離があり、当時お金が大してなかったので、ひたすら歩いたのですが、疲れて諦め行かなかったのと、その時に利用した電車の車内に携帯を置き忘れるという、経験しなくていい経験をしたちょっとした思い出のあった場所でもありました。
ここ最近、雨が続いていたのですが、久々朝から天気もいいし、自転車も今は手元にあったので、そこのpointまで自転車でいくことに。
ざっくりとGoogle マップで家からの位置を把握して、出発です。さっき家からの距離を調べましたが、どうやら最短距離で家から片道11キロほどあったそうな。笑
そのpointに着くまでの、何気ない出来事に意味を見出して綴ってみます。
オーストラリアでは、自転車を乗る際、「必ず車道を走ること」「ヘルメットを着用すること」が法律で定められています。家を出てしばらくして、大通りのロータリー交差点に差し掛かったのですが、自転車が通る道側の路肩の工事中です。
工事のお兄さんに「あっちの道に行きたいんだけど、どうしたらいい?」って聞くと、「僕がガードして誘導してあげるから大丈夫だよ!」っと、穴が掘られた側を私に合わせて歩いてくれました。
まあ、なんとイケメンな!!
自分が困ったときに、助けを求めれば、きっと誰かが手を差し伸べてくれます。もちろん、自分で乗り越えることも出来るけど、その経験をすると、自分以外の人が困っているときに手を差し伸べられるきっかけにもなると思うのです。
「あの時の優しさを他の人にお裾分け的な」
オーストラリアに信号機はもちろんありますが、この下の写真のようなロータリー交差点が多くて、あまり慣れていない私は、車を運転したり、自転車に乗ったりすると慎重になりすぎてしまい、なかなかタイミングが掴めません。
5つに道が分かれているところもあったりするため、どのタイミングで、どう行けばいいのか怖いのと難しく、あまりこのロータリー交差点があまり好きではないのですが、目的地に行くためには何回もこの様なロータリー 交差点を通らなくてはいけないのです。
モジモジしているその時、サーッっとプロが私の行きたい方向に走っていこうとしています。(ここで言うプロとは、競輪選手みたいな風貌で自転車に乗っている人のことを指します)この辺が良いサイクリングコースなのか、私の家の近くもこのプロたちをよく見かけます。風貌の全てが私からしたらその人はプロだったのです。これはチャンスと思い、必死に彼の後ろを遅れまいと追いかけるのですが、
もう亀とチーター並みのレベルの差。
それでもプロのお陰で、なんとか難関に思った大きなロータリー交差点は通れました。私が交差点を通り終えた頃には、プロの姿は遥か遠くの彼方です。進むスピードが違いすぎる!!
その道のプロを見つけて、必死に付いていこうとすれば、時として手段を見せてくれることもある。でも、そこの難関を超えるには自分でペダルを漕いで進むしかない。それに、プロは物凄いスピードで進化し続けること。それでも自分がプロになるためには、見えなくなっていく、その目の前のプロの背中を必死で追いかけ続けること。
そこから暫く、自転車を漕ぎ続けると、斜度90度あるんじゃないか?っと思う坂道が先方に見えます。でも、目的地にいくにはここを行くしかない。ただ実際にその坂道に近づくと、意外とそこまで急な坂じゃありませんでした。
目の前に現れた物の本当の正体を知ることの大切さ。「コロナの感染者数の数に不安を抱きがちだけど、あの数字って累計だから、この世からコロナウイルスが根絶されない限り数字は増えていく一方だよね。それに、回復した人の人数が累計から引かれていないんだから、現在感染中の患者数がよくわかんない数字なんだよ〜的な」
しばらく、進んでいたのですが、何となく出発前に見た地図の距離感より経過時間が長い感じがしました。一度止まって、現在地をみたら、全く違う方向へと進んでいることに気がつきます。
「どうりで遠いと感じたわけだ」っと。
軌道修正が必要と判断して、本来の目的地に到着する道へと戻りました。
目的地への最短距離があるのはわかっているけど、ちょっと遠回りしたほうが、「やっぱりJeepって、かっこいいよな〜」とか「何でバリアフリーがしっかりされている道が多いのに、住宅が平屋じゃなくて、一階ガレージ、二階住宅が多いんだろう。外に備えられている階段登らないといけないじゃん!」っとか、遠回りしたからできたであろう、思考を色々と巡らすキッカケになったわけです。
目的地に近づいてきた頃に、軒並み並ぶ、外観から誰もがわかるような「THE 富裕層」の豪邸の凄さを見せつけられ、圧巻しながら、気づいたことがありました。
あ、私、ここ来たことあるわ。っと
先ほど、「あまりにも遠くて諦めた。」っと述べましたが、正しくは「歩いて行くにはあまりにも遠く感じて、(電車内にわすれて)携帯もなく、先が見えなかったので、途中からバスに乗った。」でした。笑
pointの端っこからは、潮が引いた時に歩いて行けるちょっとした小さな島があります。潮が引いた時にはこんな感じで、道ができるのです。
以前、ここにきた時には、潮が引く時間帯を調べて逆算してきていたのを思い出しました。つくづく思う、自分の記憶力の悪さを。笑
(↑こんな感じに道ができて、人の行き来が可能です。以前ここに来た際に撮影したもの)
それでも、目的地にたどり着いた達成感と、久々にドッサリかいた汗も清々しく感じます。以前は、貧乏で2ドルの飲み物を水分補給のために買って、そさくさと帰宅しましたが、今日はランチを堪能しました。
以前よりもちょこっと財力がついた感じですね。笑
トマト、卵、ベビーリーフ、トーストパン、ベーコン。家でも食べれるじゃん!って言うものでしたけど、
格段に美味しい!!
一緒に購入したスムージーが最高に美味しかったのですが、紙ストローの代償「口をつけるとこがフニャフニャになる件」はお約束通りでしたね。
富士山の山頂で売っている日清食品カップヌードルが、アホみたいに高い値段なんだけど、山頂で食べるそのカップヌードルがめちゃくちゃ美味しくて、高かろうが購入しちゃう感じ。付加価値的な!!
また、ここのpointにはちょっとした広場があって、BBQが出来る環境が整っています。(オーストラリアの公園には大抵BBQが誰でも出来る環境が整っています。)
今日は、そこで20人くらいのご高齢のおじいさん、おばあさんが楽しそうにワイワイBBQをしていました。
最高の姿じゃん!!っと。
昨日、楽しさゆえに夢中になって時間を忘れて、していたことがあって、夜中の3時に寝たんですけど、今日が楽しみすぎて朝の6時に元気に起床!という睡眠時間3時間。そっから朝にやるべきことやって、9時に家出て、今12時半。(ブリズベン時間)
寝ても寝ても眠かった、体がだるかった日々を経験した過去と、この今日の爽快感と眠気のなさと充実感の違いは一体何なんだろうと。
自分の中で「これだ」っとなりつつあるものが、やっぱり確信に近づいているとかんじた時間でもありました。
あ、まだ、今日は半日も残ってる!!最高だ!
何となく端っこに行きたい理由は、「世界が広い」と言うことを再確認するためなのかもしれません。普段は周囲に木が多く、緑に囲まれていて、それはそれで幸せなのですが、何となく「覆われている感」がするので、開放感があり、広さを感じられる「地平線」が好きなのかもしれません。
姉から旅行のお土産に「クリスタルの地球儀のペーパーウェイト」を貰ったのを今、思い出しました。
その時添えられた姉の言葉は、
「広い世界を見なよ!」
そんなカッコ良すぎる言葉を妹に言い放つ姉は、今も私の「指針」となる人です。