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怒ると物を投げて暴力的になる私が離婚危機を経て変われた話②

結婚3年目を迎えた頃、私達夫婦は離婚危機に陥った。
というか正確には夫から「離婚したい」と切り出された。
思い返すと当時のつらい感情が蘇ってくるし、もう絶対あんな思いをしたくはないと思うし、そんなに思いつめないで、と自分を慰めてあげたくなる。

でもこの離婚危機があったからこそ、私は小さい頃から自分につきまとっていた自己肯定感の低さから抜け出すことができた。今は、自分に自信があるわけではないけど「私は私。私は私でいいんだ。」って思えるようになっている。
そんな私(と夫)の成長の記録です。
前回は「なぜ夫から離婚を切り出されてしまったのか」について記録しています。

今回は「離婚危機を逃れるために実際に私が取った行動」について記録します。

『自分だけでは解決できない。だから勇気を出してセラピーに通った。』

振り返れば小学生頃から私は自分の怒りを上手く表現することができなくなっていた。そんな自分を客観的に見て「嫌だな、変わりたいな」と思っていたけど「変わりたい」と意識するだけでは効果がなく、具体的に何か行動しないと変われないことはわかっていた。
じゃあ、何に取り組めばいいだろう…?
私は小学生の頃から抱いていた「誰かに助けてほしい」という気持ちに、今素直になってみようと決心し、勇気を振り絞ってセラピーに通うことにした。

『私の怒りの感情は間違っていない…こんなことで怒ってはいけない、は間違いだった』

セラピーの具体的な内容については触れないが、セラピーを通して自分を見つめ直すこと、そして専門家に自分の心を受け止めてもらうことで色々な気付きがあった。
いちばん大きな発見は「私は至って真っ当な理由で怒っている」ということに気づいたことだった。

実際に私が夫に対して怒っていた内容は、例えば、飲み会の日は帰宅がいつも深夜になることだった。「なんで飲み会の度に帰宅が深夜になるの??」という疑問とともに怒りの感情がふつふつ沸いてくる。
こういうシチュエーションの時、以前の私は、
「こんなことで怒ってはいけない…」とまず感情を抑え込んでいた。当時は夫の行動に対して寛容である妻に憧れていたし、夫婦だからって他人だし干渉しすぎるのはよくない、余裕を保ちどーんと構えていたかった。夫もそんな妻を求めていると(勝手に)思い込んでいた。
ただモヤモヤやイライラを抑え込めば抑え込む程、怒りが爆発したときの威力がすごく、結局いつも通り物を投げたり、大声を出して怒りを表現してしまい、またもや「またこんなちっぽけなことで、こんなに怒ってしまった…。」と自己嫌悪に陥る。

しかしセラピーを通して気づいたことは「こんなことで怒ってはいけない…」は間違いだということ。本当にしてはいけないことは、怒ったときに物を投げたり大声を出したり相手を殴ったりする行為であり、たとえ”こんなちっぽけなこと”であっても怒りの感情を抱き、それを相手に伝えることは決して間違った行為ではないということ。その伝え方(行為)が間違っていただけということ。
「どんなちっぽけなことで怒っても別にいいんだ。怒るのを我慢するのではなく、怒りを表現する方法を変えるだけでいいんだ。」
この考えがセラピーを通して導き出され、気づいたときの安堵感は今でも忘れない。「私、もっと自分を大事にしよう。そうすることで夫のことも大事にできるかもしれない。」小学生の頃から悩み続きてきたことの解決策の糸口が見えたようでホッとした。

『悩み続け、今も悩んでいることを初めて父に告白した』

セラピーに通うこと以外に、私は「父に相談する」ということを実行した。母や兄との関係で悩んでいたこと、それが今も続いていて夫からSOSが発信されていることを、家族の誰かに知ってもらっていた方が良いと思った。父とは私が高校生の時に反抗期を迎えてから面と向かって話したり、気軽に雑談したり、ということがなくなっていたので、私にとって非常にハードルの高い行動だった。だけど今勇気を振り絞って行動しないと一生後悔する、ような、そんな気がして父と向き合ってみることにした。

本当は直接会って話したかったが、関西関東と遠く離れて暮らしているのでライン電話で現状を報告した。父はただただ話を聞いてくれて、私を否定することなく、アドバイスすることなく、「そういうことなんだね」と受け止めてくれた。
そして、昔のことが原因になってしまっていること、これから変わろうと努力するから見守って欲しいということを、自分(父)から夫へお願いするから、と言ってくれた。あー、自分はひとりじゃないんだな、いざというとき父は私を守ってくれるんだなと思い、すごく気持ちが楽になった。

その後、セラピーを通して気づいたことや、父に相談した過程を夫に話し、
私は決意表明をする。

続きます。



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