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テクノロジー「発熱する繊維」






【温まる繊維】


寒い冬外にいると服がカイロみたいに
自分で温まれば良いのにと思った事が
あるかもしれませんがこれを実際に
カナダと中国が開発しました

それは光を熱に変換できる新繊維で
これをウェアラブルヒーターと命名し
研究成果を科学の雑誌で発表されて
衣服業界で話題になってます

ウェアラブルは着れると言う意味で
ヒーターは温める物と言う意味があり
つまり服やアクセサリーに使用できる
暖房装置のを発明したのです

今までのウェアラブルヒーターとは
次の様な方法で温まるものが多くあり
金属ナノ材料と言う凄く小さな金属の
粒が熱を発生する物が開発されてます

他にもバッテリー駆動の発熱体と言う
電池で動くヒーターもあるのですが
これらの方法は材料が高価で実際に
たくさんの服に使うのは難しい物です

そこでカナダのウォータールー大学は
光を熱に変えるポリマーと言う特殊な
プラスチックのような繊維に注目し
開発を進めました

この繊維はポリウレタン系熱可塑性の
ゴムの様に伸縮するプラスチックで
防水性や柔軟性がありエラストマー服
と言う防水服や運動着に使われます


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【実用化への道】


そしてそこに光を吸収して熱に変える
ポリアニリン系熱可塑性エラストマー
と言う物を電気を流すと熱を発生する
プラスチックに埋め込みました

更にポリドーパミンと言う凄く小さな
ナノ粒子状の生体物質を元に作られた
物にくっつきやすくて熱を吸収する
性質がある物も0.5%埋め込みました

そして完成したこの繊維に更に温度で
色が変わる染料を塗り温まると赤から
白に変わる仕組みにしてこれにより
服の温度を目で見て確認できます

結果わずか10分で33.5度も温度上昇し
研究者は早速この繊維でテディベアの
マフラーを作り太陽光に当てる実験を
してみました

するとたった10分間で気温20度の時に
マフラーが53.5度まで温度が上昇して
これでこの繊維が太陽の光を吸収し
熱放出する威力が十分だと解りました

この繊維には次の様な凄い特徴があり
伸縮性が高く元の長さの5倍も伸びて
25回洗濯しても機能が落ちない程に
耐久性が高いのです

しかしまだ生産費用が高く長時間の
使用や皮膚への安全性の確認も必要で
大量生産する時の製造方法もまだなく
これを問題解決しないといけません


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ジョー「鏡面反射のデジタルアートブログ」(鈴木穣)
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