「ディスコツリー」
【もみの木の箱】
7歳の時の12月上旬突然我が家に
2m位ある凄く大きな段ボールが届き
母親じゃ持てなくて父親が帰ったら
リビングに運んでもらう事になった
一体何が入ってるのか母親に聞くと
「箱を開けるまでの秘密」と言って
中身を教えてくれず俺と弟のヨッチは
きっと何かの家具だと想像してた
そして父親が帰宅してお風呂に入って
部屋着に着替えたら夕飯が出来る間
大きな段ボールをリビングに運び
中を開けてやっと見せてくれる
するとその中身はロープで巻かれた
クリスマスツリー用のもみの木で
大きなプラスチックの植木鉢と
土もセットになってた
早速父親がロープをほどき植木鉢に
もみの木を入れて土をかぶせて
セットが完了するとその高さは
2m位あって物凄く大きい物だった!
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
更に段ボールの中にあった小さな箱を
開けてみるとそこにはクリスマス用の
電飾や装飾がたくさん入っててこれを
飾ればクリスマスツリーが完成する
しかし父親はもみの木をセットして
疲れきってしまってお酒を飲み始め
俺も食事が出来たから食べる事にし
装飾のセットは食後にする事になった
ウフフ♪(。-艸・。)
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【電飾の気持ち良さ】
そして食後父親と一緒に装飾を
もみの木にセットし始めて高い位置の
装飾のセットを父親に任せてみると
何だか雑でセンスが無かった
なので俺とヨッチで「へたくそー」
と言って母親にやってもらう事にして
装飾のセットを交代してもらうと
父親より全然綺麗にセットしてくれた
その間父親は箱から装飾を全部出して
片付けをしてくれてそれが終わると
1人でテレビの時代劇を見ながら
お酒を飲み始めてしまう
俺とヨッチと母親はそんな事気にせず
3人で楽しく装飾飾りをし続け最後に
電飾を巻き付けて光らせるとその光に
俺は凄く感動してしまった!
しかもその電飾はピカピカ点滅して
今まで味わった事が無い綺麗さで
俺はそのままずっと見続けてしまい
全然飽きが来なかった
すると母親が「ずっと点滅見続けると
目が悪くなるから離れなさい」と言い
電飾を点滅からただの点灯に切り替え
催眠術の様な気持ち良さが終わる
寝る前にもう一度点滅が見たくて
母親に頼んでみると「なら5分だけ
見させてあげる」と言い電飾用の
タイマーをセットして見させてくれた
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【点滅の魅力】
翌日の夜に夕飯が出来るまでの間
またクリスマスツリーの電飾を付け
点滅する光をずっと見続けてると
近くの壁に光が反射してた
それがミラーボールのように感じて
暗くすれば凄く綺麗に見える気がし
部屋の電気を消すと思った通り電飾で
部屋の中がディスコの様に光った!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
その光景に気持ち良くなってしまい
電飾の点滅にの光に完全に引き込まれ
ただ点滅してるだけなのに目が離せず
そのままずっと見続けてしまう
しばらくボーとして見てたら母親に
「ご飯できたから運んで!」と呼ばれ
俺とヨッチで台所から食事を運び
真っ暗な部屋のテーブルに置いた
そしてついでに部屋の電気を付けると
なんと!既に父親がテーブルにいて
突然現れたから妖怪が出たと思い
「うわー!」と叫んでしまう!
すると父親は「どうだ驚いたか!」
そう言って俺とヨッチを驚かす為に
わざと気づかれない様こっそりと
テーブルにいたんだと解った
食後また電飾の綺麗な点滅が見たくて
電気を消させて貰いその光に俺は再び
完全に吸い込まれて行きその間母親と
父親は暗い部屋の中でテレビを見てた
(*ノ∀`*)ウフフ♪