今の事「見えた時代と今」
「逆方向の目的」
昨日、とある事情で区役所に通帳を持って行く用事が出来た。
実は俺、通帳はない。
Eco通帳にしているので、通帳そのものが発行されていない。
Eco通帳とは、インターネット上で見るデジタル通帳の事。
仕方ないので、銀行に通帳を作りに行った。
銀行に行くには、バスに乗らなくてはならない。
俺はスマホで銀行までの行き方を検索してむかった。
バス停に付き、予定通りバスに乗る。
そして、バスの中でどこで降りるのか確認した。
そうしたらなぜか、スマホの位置表示が逆に進んでる。
どうやら俺は、バスを逆方向に乗ってしまったようだ…。
No!
でも時既に遅し。
俺はテンパり、すぐに下りて逆方向のバスに乗り換えた。
バスを降りる時、乗客とバスの運転手の目が痛く感じた。
みんな、きっと奴は乗り間違えたに違いないと思われてる。
凄く恥ずかしかった。
「原始時代と未来の世界」
そして俺は無事、何事も無かった様に銀行に上陸。
そして、通帳を作る為の受付をした。
俺の順番が回ってきて、窓口に行ったら衝撃的な事実が発覚した。
紙の通帳は、Eco通帳を解約しないと作れないという。
Eco通帳と、紙の通帳両方持つのは駄目らしい。
なぜダメなのかはよく分からない。
俺はこのスマホのEco通帳を区役所に見せれば、平気なのかと聞いてみた。
その返事は、分からないという。
何とも無責任な返事だ。
Eco通帳というのを作ったのは、あんたらだろうに。
公共機関と銀行の連携が取れていない現実が垣間見れた。
俺は仕方なく、区役所に電話してEco通帳が有効な物なのか聞いてみた。
そうしたら、Eco通帳の中身をコピーした物なら有効との事。
区役所側でEco通帳の表示を直接見せるのは駄目らしい。
せめて、Eco通帳のデーターを区役所側に転送して見れてほしい。
そして、そのデーターだけで手続きを完了出来たらどんなに便利か。
多分、役所側の対応が遅れているのが問題なのだろう。
役所はこの情報化時代に対して、まだ原始時代なんだ。
「最高級の印刷物」
仕方ないので、俺はコピーをしにコンビニに向かった。
今のコンビニは、スマホの中身を直接コピーできる。
凄く便利だ。
その為には、そのコンビニ専用のコピー機と通信できるアプリが必要。
俺は、そのアプリが無かったので、現地で入れる事にした。
コピー機のどこかにバーコードがあるので、そこからアプリを入れられる。
このアプリをダウンロードする為のバーコードは、どのコピー機にもある。
俺は、無事アプリを入れて、コピー機と通信し、コピーを始められた。
そして出てきたコピーは、なぜか写真印刷で出て来た。
それを見てびっくり!
凄く光沢のある、とても奇麗な印刷だった。
しかも8枚も…。
こんな高級なプリントする予定じゃなかった。
やすい普通紙1枚にまとめて、プリントする予定だった。
コピー紙の選択を間違えてしまったのだ。
値段も違ったはずなのに、それにも気が付かなかった。
原始人が適当に操作するとこうなる。
俺は、もうこれで良いやと思い写真コピーのまま持ち帰った。
このコピーはまだ提出しないが、これを提出しても大丈夫だろう。
と、思う。
「避けられない厄災」
俺がコピーをしに行ったコンビニは、昨日まで閉店していた。
その理由は、従業員にコロナにかかった人が居るため。
コンビニの張り紙には、こう書かれてあった。
「従業員にコロナ感染者が出た為しばらく閉店します。」
「申し訳ありません。」
俺は、こんな時期に謝る必要はないと思う。
コロナになった人が悪いとかコロナを移した人が悪いとか、どうでもいい。
そんな事より、コロナにかかった人は無事なのか?
その方が気になる。
無事ならそれで良い。
頼むから、まずは死なないでほしい。
もう、それだけで十分だ。
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