テクノロジー「気球撃墜の謎」
【使用武器】
2023年2月5日
アメリカの領空を横断した
中国の偵察熱気球が空軍に
撃墜されました。
気球の撃墜に使った物は
対空ミサイルのAIM9
サイドワインダーが使用され
見事1発で命中させてます。
しかし気球ごとき
機関砲で破壊できるのに
何故か高価な対空ミサイルで
撃墜させてます。
その理由は
今回の様な900㎏の物を詰める
高度2万mを飛ぶ巨大な気球は
機関砲じゃ落とせないと言います。
巨大な気球が高度2万mにいると
内圧と外圧の差がほとんどなく
穴が開いても中の温かい空気が
全然漏れてこないらしいです。
更に暖かい空気の漏れが遅い為
何時間もかけてゆっくり落下し
その間飛行機が衝突したり
風に流され街に行く危険があります
なので即破壊して落下させられる
高価なサイドワインダーを使い
安全な場所に落ちる様に
対処したのだと言います。
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【高高度撃墜】
今回の気球撃墜の目的は
搭載されてる計器類の回収が
大きな目的とされてたので
正確な命中が要求されました。
サイドワインダーは
赤外線誘導で正確に目標を狙い
自身の推進器で飛んでいくので
使用される事になったのです。
その結果
気球のバルーン部分だけを
壊す事に成功して搭載されてた物は
無事に落下させられました。
もし機関砲を使っていたら
バルーンだけでなく
搭載された機器に当たってしまい
全部壊してしまう恐れがあります。
それに高度2万mという高さは
最高性能の戦闘機「F‐22」で
マッハ1以上出さないと飛べない
空気密度がとても薄い所でした。
この速さで機関砲を打つと
自力飛行できない弾丸が
スグに速度を落としてしまい
戦闘機が追い抜いてしまいます。
そうなると
戦闘機に当たる危険が生じるし
マッハ1以上の速度で小さな目標の
気球に当てる事なんて出来ません。
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【気球のメリット】
この気球に対し中国は
民間の観測気球が風に流されて
コースをそれてしまったと言い
中国の物だと認めてます。
しかしこの気球は
アメリカに偵察気球とみなされ
重要な軍事施設上空を飛んでた為
撃墜命令が下りました、
今の時代相手国を偵察するには
人工衛星を使うのが一般的ですが
気球の場合低い高度を飛ぶ分
しっかりと目標をとらえられます。
低軌道衛星の場合
高度2000㎞以下にあるので
地球を回って遠心力で浮かないと
地球に墜落してしまいます。
その為同じ場所を監視できるのは
地球を1周する90分に1回しかなく
常時監視し続ける事が出来ず
監視できてない時が解りません。
重力の影響が無い場所で停止して
常時監視できる静止軌道衛星は
3万5786㎞もの上空にいる為
撮影しても細かい物が見えません。
でも飛ぶ高度が低い気球は
撃ち落される危険がありますが
衛星のデメリットをなくせ
鮮明な映像を習得できます。