仕事の順番は「足し算→掛け算→割り算→引き算」
「どうやって企画をつくってるんですか?」「頭の中どうなってるんですか?」みたいな質問を受けることが多いので、今日は私の頭の中をシェアしてみたいと思います。(どんな仕事やってる人なのかな?という方はご参考までに前回のnoteを)
1.各要素の説明
既にタイトルが結論になっていますが、なぜそうなのかを分解して説明していきます。まずは仕事のやり方を4つの要素に分けてみます。
●足し算(+)
自分が持っていた考え方に新しい考え方を加えていくこと
●掛け算(×)
違うものを掛け合わせて化学反応を起こし、新しい価値を生み出すこと
●割り算(÷)
ある基準をもとに分類して整理し、新しい意味を見つけること
●引き算(-)
必要なものだけを残すこと
2.もしこの順番にやらなかったらこうなります
●足し算(+)をやらずに掛け算(×)から始めてしまう
「いい企画・やり方が思いつかない…」。それはそうです。そもそも何かを生み出す前に、生み出すための要素が足りていません。「この仕事は私には関係ない」と思うことが多くなっている人は危険信号。社内で色んな仕事を経験したり社外で色んな人に会ってみたり、とにかく自分の引き出しをまず増やしましょう。
●掛け算(×)をやらない、やれない
なぜやれないのか?そもそも違う要素を出せないからです。例えばチームが似たようなタイプの人たちだけで構成されていると、似たような考え方や経験しかないため、違う要素が出せません。「この仕事は特殊なのでうちのチームの人しかできない」など知らず知らずのうちに排他的になっていませんか。すると新しい価値が生み出せないチームになっていきます。チーム内は似たもの同士が集まって気持ちよくなってくるため、掛け算できなくなってきてることに気づけないという罠もあります。
●いきなり引き算(-)から始めている
「シンプルが大事だ」とばかりに最初に決めた方針や考え方にこだわることから始める人やチーム。シンプルと視野が狭いは似て非なるもの。毎回似た手法や解決策ばかりになってしまう、世の中の変化についていけずに古い考え方のままやってしまっていた、という結果に繋がることに。
●割り算(÷)の概念がないまま進める
目の前に起きている事象一つひとつに対応するので、いくら時間があってもいくら人が多くても仕事が膨らんでいくチームになります。「この仕事は仕組化できない」。そう思わずに色んな切り口で分類したり整理することで、あ!これとこれはまとめられる、これはこういう意味だったんだ、と気づくことがあります。
3.「足し算→掛け算→割り算→引き算」の順番でやる
(+)たくさんの要素を出して
(×)それらを掛け合わせて別の価値を生み出して
(÷)さらに整理することで新しい意味を見つけ出して
(-)最後に大事なものだけを残す
例えばこのnoteのように文章を書くときもこれが当てはまると思います。
個人で仕事するときも、チームで仕事するときも、そしてどんな仕事でも同じことが言えると思っています。
まとめて表にしたものを貼っておきますね。
4.まとめ
もちろん私も最初からこんな風にまとめられていたわけではありません。社会人20年分の汗と涙と苦労の結集です(笑)。大切なのは「たくさんの経験をすること(受動)」と「自分の考えとして整理しなおすこと(能動)」の両方を繰り返すことです。経験をたくさんするだけでは自分のものにはなりませんし、自分で考えるだけではそもそも経験が足りなくてバージョンアップできません。両方が大切だと思います。
あと今回まとめていることが大正解というわけでもなく、今後もたぶんブラッシュアップするだろうし、考え方も変わっていくと思います。そうやって今まで来ましたので。
それと最初からこのフレームに当てはめて考えているわけでもありません。どちらかというと直感型です。あとから自分の考えを確認するために整理したりしています。
いかがだったでしょうか。
別パターンもありますのでまたの機会に。
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