石炭火力発電所
この記事には驚きました。もちろん「石炭」による火力発電所がゼロというのは、北海油田の火力発電所は残っているということでもあるのでしょうが、イギリス=炭鉱=ストというイメージが強い私としては、とても驚きました。
私の好きな映画に「ブラス!」があります。原題は「Brassed off」で「怒っている」、「うんざり」という意味になりますが、本当にそう思う映画。ユアン・マクレガーとピート・ポスルスウェイトの素晴らしい演技の感動作でした。
ストーリーは、ヨークシャーの炭坑町グリムリーの炭坑のブラスバンドの話、それがサッチャリズムにより炭坑が閉鎖、となりバンドメンバーはそれぞれ苦境に立つ中、ロイヤルアルバートホールで決勝が行われる「全英ブラスバンド選手権」に出るべく、予選を勝ち抜いていくのだが…。
映画ではグリムリーとなっていますが、モデルになったのはサウスヨークシャーにあったグライムソープ炭坑ですが、こちらも1992年に閉鎖になっています。
この映画を見るとサッチャリズムが地域社会を破壊したことがよくわかります。
さて、この記事によるとラトクリフ石炭火力発電所が9月30日をもって操業停止し、イギリスの石炭火力発電所はなくなったということなのだそうです。世界初の火力発電所が発電して142年で終了。記事のグラフにもありますが、LNGの発電所はあっても、重油の発電所もゼロとは驚きです。
では日本ではどうなのか、ググると163基も動いているようです。
猛暑が続くここ数年の夏ですが、それに対してはエアコンをしっかりかけましょうという程度、電力不足は原発再稼働での繰り返しで、イギリスのような2030年に向けてのステップは程遠いようです。石破首相も随分トーンダウンしているようですし。
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