育成から引退まで
プロ野球はこの時期、移籍の話がふんだん。Jリーグはまだシーズン終了していませんが、これから起きるのだと思います。
各チームの弱みを補強するのが移籍ですが、DeNAさんも戦力外とはいえ3人もとりあえず獲得。バウアー残留はあきらめムードでしょうか。
Jリーグの方はホームグロウンというのがあります。簡単に言えば、自前で育成された選手をトップチームで登録することに関する制度であります。
Jリーグの場合は地域密着と育成の二本柱でサッカー人口を増やすという戦略があり、今はJ1からJFLまでチームのないのは、福井、和歌山、島根の3県のみと課題はありつつも地域拡大は進んでいます。もちろんJFLの更に株にあたる地域リーグ迄入れるとこの3県にもありますし、もともと天皇杯という全てのチームが参加できる大会があったのこともベースなのかもしれません。
さてこのホームグロウンからいえばJ1では広島、鹿島、柏、横浜F、川崎が、J2では磐田、清水、大宮が抜けている感じ。もちろん各ディビジョンでの下位チームは入れ替え等もあり、抜かれる選手も少なくないでしょうから、ホームグロウンを確保するためにも成績は大事ですね。
さて先ほどのDeNAの件を考えてみると、プロ野球は地域密着というのはあまり重視指定内容の思いますし、実際独立リーグは増えてはいるものの、Jみたいに全県カバーというわけでもない。するともう一方の育成、ホームグロウンはどうかと見るとあまり纏まった資料がありません。そこで今シーズンの開幕戦のスタメンで、ホームグロウンかどうか(FAで一度出て戻った人も除外)調べると面白い結果となりました。
今回補強のDeNAは昨シーズン開幕戦はホームグロウン100%のスタメン。セ・パではDHがあるので人数が異なりますが、一人以外(まあ外人選手)ホームグロウンがロッテと阪神。
一方自前の選手の少ないのが楽天と巨人、共に5人はホームグロウン外となります。この辺はなるほど育てるより買うというのがハッキリわかります。楽天はJのヴィッセルの方は、それなりのホームグロウンなのに、なんでかな?
もちろん選手によっては万波選手のようなルーキーもいますから、「このチームには愛着があるから移籍しないで…」というのは別の尺度です。
しかし外国人選手以外はホームグロウンという西武、阪神、中日はハッキリ育成型を意識していると言ってよいのではないでしょうか。まあ育成チームと言われている広島は秋山選手が入っているから今回は評価が落ちましたが。
今は移籍、トレードというのは普通に受け入れられるようになったと思います。それはFAという流動性を高める仕組みが生まれたからだろうし、Jリーグの場合は国内より海外移籍志向が高くなっていますから、J2の選手であって海外移籍がおきています。
でも正直な所、そのチームに入った選手(育成から)がスタメンになり、長く活躍して、そのチームで引退するのがやはり昭和のオジサンの人情です。シーズン最終試合で引退する選手を感謝とともに送るセレモニーって好きなんですよね。今年、今週末は林卓人のセレモニーのようです(タイトル写真)。今回は正GKの大迫敬介がW杯予選に行っているので、林のベンチ入りもありそうです。
カープがどん底の時期(優勝する数年前まで)は、シーズン末期の市民球場はもちろんマツダスタジアムでもガラガラでした。でも最終戦はその引退選手のセレモニーがあるから、結構入るんですよね。Jでもホームグロウンの選手、例えばサンフレッチェでいえば森崎兄弟のセレモニーは本当に感激でした。やっぱりホームグロウンっていうのは大事ですよ。
週末はエディスタ最後の林とのお別れに行きます。