
耳たぶ ブルーベルベット
先日ラジオで「村上RADIO」という村上春樹氏の番組を聞いていたら、耳たぶの話がありました。たわいのない話で氏の耳たぶは左右の大きさが違うとか、風呂に入って気を付けて洗う時がある、というようなもの。
そういえば、私は耳は洗いますが、耳たぶだけ気を付けてということはないなあ、と思った程度だったのですが、その耳たぶについて。
私は比較的耳たぶは大きめで厚めの方で、両親ともにそうでしたし、女房もそうなので、子どもらも同じようにプックリ型と言ってよいでしょう。
耳たぶフェチということはないのですが、子どもらの相手も初対面で耳たぶを見ました。女性の場合は髪で隠れている時が多いので、なんかの拍子に見える時を逃さないように。
結果、いずれの相手もプックリ型だったので、孫もプックリ型ですね。
もしかしたら遺伝子…と調べたらこういうのがありました。
ここでいう『縁起の良い耳の形をした遺伝子タイプ』ですから、「福耳/耳たぶの大きさ(SNP:rs263156)(遺伝子型:GG)」×「耳たぶの付きかた(SNP:rs10192049)は分離しているタイプ(遺伝子型:TT)」に該当するということ。
とはいえ縁起がいいかどうかと言えば、何とも言えませんね。まあ悪くはないか…でも自分の努力はどうか…と思うわけですが、ただここに書いてある「アレンの法則」からすれば、ご先祖は荒波を越えて、南の暖かいところからやってきた方々ということかもしれません。
さてその「耳たぶ」ですが、正式には耳朶(じだ)、耳垂(じすい)、耳たぼ(みみたぼ)というそうで、英語だと「Earlobe」Ear+Lobeで、Lobeは「葉状部」という意味らしく、○○のビラビラたいな感じでしょうか。また海外の縁起を調べると「船乗りの間には金のイヤリングをつけていれば,溺 死から守られる。耳たぶ に穴を開けてイヤリングをつけると,視力が良くなる」というのもあるらしいけれど、日本のような福耳という単純な評価絵はないみたいです。
またよく料理なんかで「耳たぶくらいの固さ」というのも聞きますが、耳たぶがほとんどない人も結構いますが、そういう人はどのくらいの固さなのかわからないのでは?そもそも「耳たぶくらいの固さ」という個人差がある箇所の柔らかさは尺度になりえるのでしょうか?
そういえば昔テレビドラマで、戦前を舞台とした番組があり、そこに出てきた女優さん(きれいな方)がアップになったら、耳にピアスの穴があるのが映ってありゃりゃという感じがありました。それを見てからは彼女が戦前風の演技やセリフを言っても、ものすごく嘘くさく見えて閉口したものです。
もちろん耳(の形)が重要なドラマというのはそうそうないのですが、それでドンピシャで思い浮かぶのが先日亡くなった「デヴィッド・リンチ」監督の「ブルーベルベット」です。
主人公(カイル・マクラクラン)が散歩中に切断された人間の片耳を発見するところからとんでもない世界に迷い込むという映画なのですが、その耳に虫がたかっている映像が凄く、いまだに忘れられません。
監督の逝去のタイミングで、東京では上映されるよう。それをモチーフにしたシャツも出るとか。
う~ん、このTシャツ欲しいが、着る勇気があるか?