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文化の日前後

3日は文化の日の祭日でありました。とはいえ、文化の日って何?という感じですよね、かつての明治節であったことはご存知の方もおられるでしょうが、復古主義で文化→明治としたいという輩がいるようですが、何の意味があるのかな?
ただ、文化の日と言っても別に文化的になんか…という感じはなく、国から「ありがたく受けるように」と顕彰や叙勲があるくらいで、全然文化的じゃない。国から渡すものは=政府の思惑、政府のお眼鏡にかなう人しか渡さないですから、文化とはずいぶん程遠いのではないかと。文化勲章より政治勲章に改名してはどうでしょうか。そもそも芸術や文化の優劣なんてナンセンス。本物は残り、嘘ものは消えるだけでしょう。

さてそんな三連休ですが、何かとあわただしかったように思います。いつものように備忘録として。

まず2日の土曜日、この日は前夜から大荒れの天気で土砂降り。8時過ぎには女房の携帯がワンワンなって避難指示が出てしまったのを知り、家でおとなしくすることにしました。お供は図書館で借りた伊与原さんの新刊

これはサイトにあるように5つの短編ですが、それぞれ少し接点を感じ風雨激しき音がする中、集中して読めました。

「夢化の島」は萩の沖合にある見島の話なので記憶にある風景でもあり、隣の大島はテレビドラマの「ファーストペンギン」の舞台だったので、なかなか面白く読めました。
「狼犬ダイアリー」は吉野山中の炭焼も登場するのですが、その生活は笑福亭鶴瓶と原田知世の映画「35年目のラブレター」の原作本(映画は見ていない)に克明に書かれていたので、それが重なり印象深いものでした。
「祈りの破片」は被爆地の話で、舞台は広島と長崎に置き換えて膨らませていますが、爆心地から数100mで戦後生まれた私も遠い話とは思えませんでした。
「星隕つ駅逓」に出てくる北見と旭川を結ぶ国道333号は昔通ったことがありましたが、その時には「囚人道路」のことを全く知らず、ただ通り過ぎただけ。あそこだったんだなと思い出しました。
「藍を継ぐ海」は舞台となっている徳島の漁村の隣は昨年行った「日和佐」でした。またウミガメの産卵地の話でもあり、私が見たのは日和佐の海岸でしたが、それを思い出しました。

NHKでも紹介されています。

さて、昼からは雨が上がり晴れ間も出てきたので、買い物方々映画に行くことに。車で10分ほどのアウトレット+シネコンに。
女房の友だちがご推薦の「侍タイムスリッパ―」になりました。

3時頃開演の回でしたが、なんとお客さんが半分くらいは言っています。正直私が見に行ったこの映画館の密度では断トツに高い。さらにお客さんは我々夫婦を含めてほぼ熟年でありました。
で、面白かった、泣きました。わかりやすい展開ではあるものの、それがリアルに感じたのは刀と刀をあわせる音、鞘に納める音でした。もちろん終盤の真剣での立会は圧巻。特に立ち合いの間合いの長さは、それこそ真実味があり、見ている方も緊張の糸が張りつめ切れんばかり。とにかくお薦めです。

映画が終わり、アウトレットでフルーツサンドが目に入り、買って帰りました。丁度孫に買った「パンどろぼう」の最新刊にフルーツサンドがあって、これに刺激されたんだなあ~。

続いて日曜日は、孫のお食い初めで出動でした。天気も良く、友人のお店で楽しく催すことが出来ました、女の子なので、祖母が箸をつけて、私とお嫁さんのお父さんは歯固めの石を担当。

牡蠣料理のお店でしたが、牡蠣も焼き牡蠣、グラタン、土手鍋、牡蠣飯他たらふく頂きました。

満腹で少々苦しかったのですが、そこから皆さんと別れて、大急ぎでピースウィングに。丁度ハーフタイムに入ったところ、0-0の良い前半だったようで、力を入れて後半は一所懸命応援しましたが、残念ながら0-1。

まあ私は優勝するチームには2つ条件があると思っています。
1つは試練がないと栄冠に至らないと思っています。サンフレはこの試練がようやく来たので、条件の1つはクリアしました。
もう1つは劇的な勝利が必要。今期はまだこの劇的がないので、あと3試合の中で見るのが楽しみです。
喜ぶサンガサポーターの歓声が聞こえるなか、紫の戦士がピッチ挨拶に回りましたが、感心したのはサポーターからブーイングやヤジがかからなかったこと。サポーターシートからも悔しさはあるにしても、拍手で「まだまだこれから」という後押し。サポーターも成長したのを感じました。

休日の最終日、月曜日は女房が朝から昼過ぎまで勉強会だったので、それに合せて私も近所の山(裏山?)に登りました。
天気も良く、10時半に家を出て、10分ほどの登山入口の「滝の観音」でお参りしてスタート。

しばらく歩き、道が荒れてきたのでスパイクをつけて、草付きのガレ場を慎重によじ登り始めましたが、あっという間に暑くなり半そでTになり、未知が崩れている所を乗り切り尾根道に。

尾根道

そこから30分くらいで頂上下の岩場につきました。頂上は見晴らしがよくないので、岩の上でひさびさの「とかげ」です。半そででも熱いくらいでとても快適でした。

広島市内方向

30分ほどウトウトしましたが、他には3組くらいいて、丁度お昼ご飯。メスティンのクッカーで焼きそば作っているおじさんがいておいしそうでした。また熟年女性二人は親の介護の話の合間にお湯を入れるだけで完成の「びえいの丘めしドライカレー」を召し上がっておられました。

そういうの見ているとお腹がすいてきたので、昼寝を切り上げて下山。実は女房と下って少ししたところにあるアウトレットで待ち合わせ。

下に見えるのがアウトレット

今回は自宅から山頂まで1時間でしたが、帰りの己斐峠のバス停まで30分程度。登りもそうでしたがくだりも途中にイノシシのぬた場というか、荒らした場所が何か所もありました。やっぱり近所はイノシシのお住まいなのですね。

下りの最後は階段はしごが5段もつながる所でした。下りで良かった。登りで最初にこれがあると嫌になりますね。1つの梯子段が40段くらいあるので、200段は軽くあるでしょう。

バス停に下りて一息つき、あとはアウトレットまで1キロ程度をブラブラと下り、アウトレットのトイレで顔を洗って、女房到着までタリーズでマンゴーののフローズンドリンクを頂き、一息つきました。

女房が到着したのでアウトレットで昼飯をと思いましたが、インドカレーが食べたいとのことで、近所のお店に電話したら空いてますよ、とのこと。大急ぎで向い、私はマトンマクニの辛口を頂きましたが、ナンがあっという間になくなり、ナンをお替りしてようやく満腹、完食です。
帰りにホームセンターでホワイトリカーと角砂糖を買って、家で少しウトウトした後、夕方から花梨酒を作りました。

あとは録画していたNHKの「運転席からの風景 東武東上線」「京成本線のある風景 上野から成田空港へ」を続けてみて、旅気分を味わいました。京成は沿線風景に寄り道が多く、東武は車窓からがメインなので、こっちの方が好みでした。旅番組じゃなく観光スポットの紹介など不要です。
この秋は「武蔵野線」「鶴見線」「新橋~横浜」「京浜の貨物列車」が続けざまに再放送で深夜にあり、本当に良いなぁ。
リアル旅行はありませんでしたが、そんな三連休でした。でも本を楽しみ、映画を楽しみ、食を楽しみ、スポーツ観戦、登山を楽しみ文化、芸術を楽しんだと自己満足です。

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