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その分野では非常に知られているのに、一般の人にとっては聞いたことがないと言う人がいますよね。

私にとってはそれは長岡鉄男さんです。

70年代から90年代にかけてのオーディオブームの中、マニアで氏を知らない人はいなかったと思います。

当時、レコードプレーヤーとアンプ、スピーカーをどう組み合わせるかと言う議論は百家争鳴でした。

その中での氏の持論、「大きくて重いほど音が良い。」

シンプルな考えですよね。この頃の評論家の方たちは、海外製品を国産製品の上に置く人達が主流でした。しかし長岡さんはコストパフォーマンス(この時初めてこの言葉を知りました)と言う概念を使い、若い読者に機器の使い方と自作の楽しさを教えてくれました。

氏の好んだ音にはアンチも多く、他の評論家達からは敬遠されていたようです。

私は耳に自作がある方ではないですが、東急ハンズの店頭で、長岡流のフロントローデットホーンスピーカーを聴き、ゆったりとした鳴り方に感動しました。

世界中でもてはやされた日本のオーディオ製品。それに確実に影響を与えた氏の業績はあまり知られていません。特集を組んだドキュメント番組ができないでしょうか。

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