スッキリした日だった。本当に清々しい。

ずっと体に纏わりついていたヘドロのようなものがずるっとはがれるような。

こういう感情があふれるという事は、あそこは本当にむいていなかったんだなと思う。

分かっていたけど、なかなか抜け出せず、一度脱出を試みたけれど、失敗し、ようやく二度目の挑戦で成功したのだった。

「悪い場所」に一旦足を踏み入れると、最初はめちゃくちゃもがくんだけど、だんだんその毒に耐性がつき、慣れていき、抵抗することを忘れる。

だけど慣れたからといってよくなるわけでもなく、そこにずっとい続けたところで「悪しき場所」には変わりないので、どんどんどんどん毒は体内に回り、泥に足をとられていく。沈んでいく。

おそらくそういうものを利用できる人もいるんだけど、そういう人は世渡り上手の術を持ってる。

毒は毒として、身体は吸収し重くなっていく。

いやーもー無理ー苦しいーとなって脱出を試みたのだった。

ハマっていた間でかなり脳みそをやられた気がする。

考え方が変わり、思考停止することが多くなった。

終わったらリハビリだ。

8月いっぱいはまだ、身体半分は泥の中なのだけど。


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鈴木のすり
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