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【子育て】で大切にしたいこと。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」これは教育における大原則の一つだと考えます。

鈴木家では毎年元旦に家族で集まり、のんびりと過ごすことが慣例となっています。
わたしには兄が2人いて、今日は次男の家族が実家に来ていました。(長男家族は遠方に住んでいる+夜勤担当だったこともあり今年は時期をずらしての帰省となりそうです。)

甥っ子と姪っ子がいて2人とも可愛くて仕方がありません。
甥っ子とはよく将棋を指します。

今日も何局か指しました。
最後の2局、私の父親が甥っ子のセコンドについてアドバイスをしていました。今日はこのアドバイスにまつわるお話しをしたいと思います。

父も将棋が好きで、中学生の頃まで自分の相手をよくしてくれていました。

考える力がある人なので、父は将棋を指すのが上手いと私は思っています。

今日も豊富な経験を活かして甥っ子にアドバイスをしていました。決して上からではなく。
でもほぼ正解を与えてしまっている印象でした。タイトルに絡めてお話しすれば、「魚の釣り方」ではなく「魚を与えていた」状態です。

この状態、魚を与える人がいる間は良いですが、いなくなった途端に本人が魚を得ることができなくなる可能性があります。

将棋に無理やり言い換えると、勝ち方を教えているというよりは勝利を与えている状態でした。

これで伸びる場合も稀にあるのですが、考える力は中々伸びないケースが多いです。

勉強も同じことが言えますよね。いろんなシーンで共通すると思うので一般化した例えとして魚釣りに例えています。

本人のためを思って、先回りしすぎるとかえって本人の思考の時間を奪ってしまって、本人が伸びなくなります。

親やアドバイザー、メンターがいつまでも本人の近くに居てサポートできる訳ではありません。特に親は多くの場合、子どもよりも早くこの世を去ります。子どもに残すべきものは何か?

そう考えた時に私は、
○人生の分岐点に差し掛かった時に自分で考えて道を選ぶ力
○自分の選んだ道を正解にできる行動する力

だと考えています。

子どもに残すべきものは「お金」と考える人もいるかもしれませんが、私の中では一番ではありません。
親が子どもに願うことを突き詰めていくとシンプルに生き抜いて「幸せになってほしい」という部分に行き着くと考えています。
お金を残すことも大事だと考えている保護者の方多いかもしれません。個人的な意見ですが、一生遊んで暮らせるような突き抜けた大金を用意できるのならば話は別ですが、お金を遺すことは基本的には子どものためにならないと考えています。

また、親が生活水準を上げすぎるのもあまり子どものためにはならないと思います。親のサポートが行き届かなくなったときにでも生きていける子を育てなくてはならないのに、それができていない家庭はかなりありました。
ここはかなり危機的な状況だなと感じています。


話を甥っ子との将棋に戻すと、
甥っ子の成長を本当に心の底から願うのならば多少時間が掛かっても一緒に考えていくべきでした。

魚を与えて、それを食べている姿を見ると与えた側は一時的に安心できます。でも本当の安心とはレベルが違うものです。

「なぜその手を指したのか。」根拠と自信をもって答えられるようになることが本来目指すべきところだったのにそれが実行できなかったことを反省しています。

父ともこのことについて話し合い、「次回は時間がかかってもいいから、甥っ子が思考する機会と時間をもっと確保していこう」ということになりました。

甥っ子に対しても生徒さんに対しても、「魚の釣り方を積極的に教えて、一緒に実践していくちょっと歳上のメンター」でいたいと改めて感じた元旦でした。



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Suzuki Takeshi
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。