家での勉強について①
このシリーズでは自宅での勉強方法や取り組み方で個人的に効果が高かった感じるものについてお話していきたいと思います。
今回は授業の受け方シリーズでもお話したものと似ているところがあります。
ここでは、アウトプットすることを前提に授業に臨むことをおすすめさせていただきました。
授業を受けた後に、誰かに説明するつもりで臨むと不思議と頭に内容が入ることを研修を通じて学ばせていただきました。
ICT機器の活用例についての講座だったのですが講師の方がとても聡明な方で新たな気づきを与えてくれました。どんなものだったか少しだけお話したいと思います。
その先生は講座全体の2/5が終わったぐらいのところで、「ここまでの内容を隣の人にまとめて説明してみてください。」と指示を出されました。
アウトプットすると思っていなかった受け身の大人たち(教員たち)はそれなりに聞いていた内容を一生懸命思い出しながら隣の人に説明していました。
この指示は、この後の講座における大人たち(教員たち)の授業に臨む姿勢を一気に変えました。
この瞬間に、「アウトプットがこの後にあるかないかで、人は授業への取り組みが変わってくる」ということを学ばせていただきました。
他の人に説明するという課題があると、生半可な知識や理解では説明ができません。
説明の時間を設けているときに何もできない時間はとても長く感じます。苦しいです。人に説明することを意識するだけで要点を整理しながら授業に臨むことにもなりますし、人に説明する上で不安なところは何とかして潰そうとします。
この出来事以来、自分の授業では「説明をする」時間を長く確保するようにしました。生徒が生徒に説明する時間です。
時間を設けてからというもの、理科の授業におけるレポートの内容や発表の質が大きく向上したと生徒自身、クラス、教科担任がそれぞれ感じていました。
授業内で説明する機会がない場合、保護者の方に説明をするでもいいですし、きょうだいが入れば兄弟に説明するでもいいと思います。
あと、簡単で効果が高いと感じるのは「自分」に説明することです。人の邪魔をしない場所で声を出してやってみてください。声に出すのはかなり重要です。頭でわかっていることと話せることには大人でもギャップがあります。理想は頭の中のことを全部言葉にして正確に伝えられるようになること。(これができるようになると社会でもかなり役に立ちます。でも大人でも難しいです。)
先生の説明の真似をすることから始めてみることもいいと思います。かといって先生の言葉を一言一句真似する必要はありません。ゆくゆくは自分の言葉で自分を納得させられるような説明ができるように繰り返していってください。
自分に嘘をついても自分が一番よくわかるんですよね。自分を甘やかしても自分が一番よくわかりますよね。
「自分で自分を納得させられる説明」ができているのか、できていないのか、自分が一番よくわかります。
教科に関わらず、自分を納得させられる説明ができないのであれば、どうすれば納得させられるか考え、必要だと考える部分を質問したり、自分で調べたりして補うことができます。この過程はかなり力が伸びます。
自分を納得させられる説明ができるのであればそれを継続していってください。力がつきます。
これは、どの教科でも、大人の勉強でも、通用する方法だと自分は考えています。
ちなみに・・・
「自分にきっちり説明できるようになること」は、「人に説明できるようになる」上でとても重要な過程です。人に何かを説明する機会は今後の人生で幾度となく出てきます。
未来の自分のためだと思って挑戦してみることをおすすめします。
でも強制するものではありません。自分で選んで挑戦することが大切です。
学校が始まる人も、もう始まった人も2022年のスタートをいいものにしてほしいです。
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