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【子育て】で大切にしたいこと。      「親の甘茶が毒となる」①

「可愛い子には旅をさせよ」

「自分の子どもが大切で可愛いのであれば、自分の手元において甘やかすのではなく、旅をしていく中で社会の辛さや厳しさを経験させた方がよい」という意味の諺。

昔の旅といえば、現代のように交通機関が発達しておらず、移動手段は馬か徒歩が主たるものでした。当時の旅は現代とは異なり容易なものではありませんでしたがその中で得られた経験が子どもにとっていい糧になり、子ども自身を成長させるということから成り立っているそうです。

続いてこんな諺もあります・・・

「親の甘茶が毒となる」

親が子を甘やかして育てるのは、長い目で見るとその子のためにはならず、むしろ毒する結果になるということ。
親が過保護に子どもを守りすぎると、かえって子どもの成長を妨げてしまうことがある例としても使われます。

親の本心として子どもを(苦しめるすべてのことから)守ってあげたい

自分は子育てをしたことがありません。なので想像でしかありませんが、多くの親にとって我が子は可愛く感じるようになっていて、「辛い」、「痛い」、「悲しい」という負の状況から「できるだけ我が子を守ってあげたい」と思うのは自然なことなのだと考えます。

愛する我が子が「辛い」、「痛い」、「悲しい」思いをしているとそれを見ている自分(親)も辛くて、痛くて、悲しくなってしまうことも容易に想像がつきます。

しかし一方であまりに子どもを「辛い」、「痛い」、「悲しい」という思いをすることから守りすぎるとどうしても子どもがこれらの経験から学べることが減ってきてしまいます。

良薬は口に苦し・・・。

打席に立った人にしか見えない光景が必ずある。

近年、忙しい保護者が増えたこともあり、子どもが考えたり、試行錯誤したり、失敗することを許容できる時間を十分確保できない状況の家庭が多くありました。これは多くの保護者の方が悩まれている部分だと感じます。

「時間がない」、「余裕がない」だからこそ子どもが引き起こす予想外の「辛い」、「痛い」、「悲しい」を親の予測でできる限り事前に排除する、という人が多くなってきている印象です。

保護者の方が忙しすぎて、子どもが引き起こすイレギュラーに伴う対応に充てられる時間も気力も、その後に充てられるケアの時間も十分に確保できない現状があります。

これは保護者の方だけの問題というより深刻な社会の問題です。
多くの大人が「働く」ということに労力を多く割かざるを得ない労働状況は早急に改善したいところです。

仕事に追われて「時間」も「余裕」も「気力」ない。だからこそ「イレギュラーを起こさせないように親が子どもを管理する」ケースが増えてきてしまっているのだと思います・・・。
管理するとイレギュラーが起きないようになり、予想外の対応は格段に減るので時間の節約にはなると思います。浮いた時間を他に充てられればそれもまた良いのですが、基本的に保護者の方が忙しすぎる(日本の労働者全体が忙しすぎる)のでそれもまた厳しい状況です。

打席に立たせなければ、三振も凡打も、死球も味わいません。でもその代わり出塁はできません。塁に出た人にしかできない経験がたくさんあります。

時間の節約のために、徹底的に「事前に危険因子を取り除く」こと=「親の甘茶が毒となる」ケースなのではないかと考えます。
(※もちろん、取り返しのつかないこと、命の危険が伴うことは「事前に危険因子を取り除く」ことが望ましいと思います。)

「事前に危険因子を取り除く」ことを必要以上にやりすぎてしまうと・・・
→打席に立つ機会を奪ってしまう
→子ども経験を積めない
→子どもが最終的に困る

大人の皆さんは想像できると思います。
「経験がないまま本番の舞台に立たされる恐さを・・・」


「可愛い子には旅をさせよ」はわかるけど・・・
でもいきなり旅に出すのは心配

忙しくて子どもといる時間をうまく確保できない方もいらっしゃると思います。また、多くの保護者の方が色々な葛藤の中で毎日生活されていることも容易に想像がつきます。「自分の子どもに幸せになってほしい」この願いが心の奥底に常にあることも想像できます。

「子どもの成長を願っているし、成長してほしい。そのためにはいろんなことをしてあげたい。でも何をすれば良いのかわからない。」

一緒に考えていきましょう。


①「可愛い子には旅をさせよ」は理解できる。
②でも今すぐ旅に出させるのは心配すぎる
③○○○○をする
④可愛い子を旅に出す

③で親が何をするべきか。そこが重要ですよね。

皆さんなら、我が子の成長のために何をしますか?



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