【自由研究】沖縄ー東京間のZoomでアイスを一緒につくりました
先日、沖縄の甥っ子、姪っ子とZoomで一緒に実験をしました。
いつもはこどハピの授業で10人ぐらいの生徒さんと一緒に実験をするのですが、
今回はマンツーマンのプライベート授業です。
この日沖縄は31℃で晴れていて、絶好のアイス日和でした。
甥っ子は小学3年生、姪っ子は小学2年生。(姪っ子はまだ理科の授業は始まっていない年齢です。)
夏休みに東京に来る予定が潰れてしまったので、何かしらの形で楽しい夏の思い出を作ってほしいという願いも込めつつ、理科の面白さを知ってもらえたらなと考えて企画いたしました。
夏休みということもあり、14時からスタートしました。
今回の題材は、凝固点降下を使ったアイス作りです。
アイスを作りながらこんなことを伝えていきました。
○塩(固体)が水に(溶媒)に溶けると温度が下がる
○氷に塩をかけると凝固点降下が起こってとても冷たくなる
○氷を入れた袋に霜がつくのはエアコンの除湿の仕組みと同じ
○しょうゆや味噌はなかなか凍らない
(色々なものが混ざっていると凍るのに時間がかかる)
○人間の味覚について(冷たいものは甘みを感じづらい)
○目に見えないけれども実際に起こっていることがある。
目に見えないものについても想像できる人になってほしい
などなど・・・。
最初は、水に塩を入れたら温度は上がるか、下がるかのクイズから始めていきます。
コップに水を入れて、温度を測ります。最初は26.5℃でした。
(タニタさんが出されている料理用の温度計を用いて測っていきます。)
ここに塩をスプーン一杯分入れていきます。入れて混ぜると温度が上がるか下がるか、予想しながら実際にみてもらいました。
自分の手元はiPhoneを書画カメラ代わりに使って沖縄に共有しました。
混ぜていくと不思議なことに24.6℃ぐらいまで温度が下がっていきます。
塩を入れることで約2℃も温度が下がりました。
予想が当たって喜ぶ二人。楽しそうでした。
大きさの異なるジッパー付きの袋を使ってアイスの素となるホイップクリームを冷やしていくのですが、その時に氷に塩をかけて凝固点降下を起こしていきます。
氷をジッパーに入れて触ってもらって冷たさを覚えておいてもらい、
次にその氷が入ったジッパーの中に塩を入れたものとどちらが冷たいか答えてもらいました。
塩を入れる前と入れた後でどっちが冷たかった??と質問すると食い気味に
「入れた後!」と答えが返ってきました。
なぜ塩を入れると氷が冷たくなるのか、不思議ですよね。
自分の五感を使って体験した「不思議」はとっても印象深いものになると思います。
氷に塩をかけたことでどんどん冷たくなる袋。
あまりに冷たいので素手では持っていられなくなります。
空気中の水分が冷やされて袋の周りに霜ができてきたので、これがエアコンの除湿の原理だよとちょこっと話しました。
「冷たい〜!」と言いながら、いいリアクションで作業を続けてくれた二人。
無事にホイップクリームが見事カチカチに固まり、蜂蜜をかけて食べ始めました。
スプーンがなかなか入らないぐらい固く冷たくなっている渾身の出来で、
「美味しいー!」と言って夢中で食べてくれたのですが、その笑顔がとても嬉しかったです。
氷に塩をかけて凝固点降下を起こすと−15℃ぐらい(理論値は−20℃)まで下がるので是非試してみてください!(缶に入った飲み物を急速に冷やしたい時などにもおすすめです!その時は回転させると効率良く冷やせます。キャンプなどでも使えるかと思います。)
横で二人をサポートしてくれた兄夫婦も試食して「ちゃんとアイスだ」「美味しい」と感想を教えてくれました。
「目には見えないけど、確実に起こっていることがあること」
「目に見えないものに想いを馳せられるように想像力を豊かにして言ってほしいこと」
を伝えました。ちょっと難しかったかもしれませんが、きっと理解してくれたと思います。
ホイップクリーム、豆乳、牛乳、飲むヨーグルト、ジュースなど凍らせれば好きなものをソフトクリームやシャーベットにすることができるこの実験。
二人に「お父さん、お母さんにアイス作ってあげてね!」といったら照れながら「うん!」と言ってくれました。
毎回子どもたちの笑顔が輝くこの授業。何回やっても楽しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。