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「お客様は神様です」の誤解


大井競馬場で人生初めてのフリマ(出店側)の手伝いをしてきました。

行動力の塊のような友人の記事はこちらです。

駐車場の中で、開催するエリアと手持ちの荷物を広げて出店するエリアに分かれていました。

今回は車で荷物を持って行けるエリアを選択しました。(屋根があって助かりました)

車で乗り入れて荷物を運べるところは、オートキャンプに近いなと感じてしまいます。

「何が売りたいとかではなくて文化祭みたいな雰囲気をゆるく楽しみたい」

そんな気分で今回お手伝いさせていただきました。

キャンプ道具が大活躍する予感がしていました。

今回持って行ったのは回転するイス、テーブル2台、シートなどなど。

キャンプにしては、荷物が少ないですし、テントやタープは立てられませんが、気分はもうワクワクでした。

結論から申し上げますと、キャンプ道具はフリマ出店者のサポートになります。大いになります。

キャンパーの皆さんに特におすすめしたいです。

9時ごろに会場に入り、駐車。販売するスペースに商品を陳列していきます。

陳列が70%ぐらい終わったところで何故かいきなりラッシュが始まり、そこで大半の稼ぎを得ました。
友人曰く、会場によって客層や単価が異なるようで今回は庶民的な客層の方が多かったようです。
値切らないと損だと思っているの?というぐらいガッツリ価格を下げた提案をしてきます。
場慣れしているのかみんなハートが強い笑
私は経験値が足りず、あのようには振る舞えません。

今日一緒に行った友人は何回かフリーマーケットに出店しているので、平然とお客さまの対応を続けていきます。歴戦の猛者という言葉がぴったりでした。(後で聞いたら、友人も大井のお客様はぐいぐいくるなーと感じていたそうです。笑)

友人の息子さんも一緒に来ていたので一緒に遊んだり、店番をしたりして過ごしました。

フリーマーケットに出店してみないと分からないことが経験できた気がしています。

「実際に挑戦してみたからわかったこと」これはどんな世界でも大切にするべきことだなと感じます。

実際はじめての体験が多くてとても楽しかったです。

出店者側の苦労が理解できるようになったので、またいつかフリマに参加するときは、理解のあるお客さんになれそうです。

話がちょっとだけ逸れますが、、
個人的に、店員さんに横柄な態度をとる人は、恐らく一回も店員として大変な思いをしたことがない人なのではないかなと考えています。

どんな業界でも店員さんの大変さを経験している人は、少なくとも自分の周りでは店員さんに横柄な態度をとっているところを見たことがありません。

店員さんの大変さを理解して、思いやったり、お互いに敬意を払えるようになって、横柄な態度をとってしまう人が少しでも減っていけば、素敵な社会に近づいていくのではないかなと思います。
(もちろん店員さんの経験がなくても思いやりを持てる人は沢山いますよね!)

フリマも居酒屋も販売店も基本は同じです。お互い横の関係で、どっちが上とか下とかないはずなのに、あたかも「お客の方が偉い」という前提でくる消費者(購買側)の多いこと多いこと…見ていて悲しくなりました。

「お客様は神様」という言葉が間違って浸透しています。三波春夫さんが言った言葉ですが、真意が全く違います。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』
(三波春夫さんオフィシャルサイトより)

藝に真摯に向き合う姿勢から生まれたこの言葉。
藝に生きた三波春夫さんの素晴らしい言葉だと思います。

この文章を曲解した人が、客の方が偉いんだと主張し始めたのだと考えます。

ざっくり言うと自分のパフォーマンスを最大化するために、神様の前で歌うかのように自分に暗示をかけていると話をしてくださっているのに…
「お客様は神様」と間違って広まっていることが悲しいです…世の中の店員さんがどれだけ嫌な思いをしてきたことか…

「お客様は神様」の間違った解釈はハラスメントになります。

「お客様は神様だろう?」と言ってハラスメントをかます方がいたら、その人は貧乏神かもしれませんね。
消費者として貧乏神にはならないようにしたいと改めて決意したことも合わせて書き残しておきたいと思い書かせていただきました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。