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テストの問題用紙は先生からの手紙

早いところではもう中学校1学期(前期)のテストが始まっていて、今月末ごろまで各校で行われていくというものになっております。

テストなんてなくても良いと感じている人もいらっしゃると思います。
デンマークでは定期テストがありませんでした。(羨ましい・・・。)

そもそも定期テストって何なの?って思いますよね。なぜするの?とも。
生徒さんの到達度を確認するものだと自分は認識しています。

本来は今まで生徒さんがどれだけ頑張ってきたのか、
どれだけ取り組んできたのか、
何がどれだけできるようになったのかについて一人ひとり時間を作って優しく口頭試問しながら確認したいですし、するべきだと思っています。

あなたは過去の自分に比べて
これだけできることが増えましたね!とか、
ここを今後伸ばしていくために〇〇を頑張りましょう!とか
こういう考えができるようになりましたね!とか、
実験に関しても理論も技術もこんなに身につけたんですね!など
十分な時間をとって対話しながら、生徒さんの表情や反応も見ながら進めていきたいのが本音です。
本当は言葉のキャッチボールをしながら成長を見とっていきたいのですが、それをクラス全員を対象にして、なおかつ複数クラスを持っていたとしたら流石にそんな時間は逆立ちしても出てきません。

そこで泣く泣く、紙に質問して確かめさせていただきたい内容を印刷して、皆さんに答えてもらうという方式になっていると考えています。

いわば教員からの熱い手紙みたいなものです。大雑把にいうと

「授業中、ここ一緒に学びましたよね!あの時の説明覚えていますか?」とか
「授業中、ここは高校入試でもよく問われるところだとお伝えしました。その後、いかがですか?とか」
「実験でこんなことありましたよね。あの感動覚えていますか?」とか
「実験を安全にするためにコツがありましたよね。今でも安全にできますか?」

など、そんな感じです。

問題用紙に書かれていることはほぼ手紙のようなものなので、先生が何を意図しているのか、「先生は何を言いたいんだろう」「どんなことが聴きたいんだろう」そんなことを考えながら言いたいことを汲んで答えるようにしてみてください。
嫌だなーと思いながら手紙(問題)を読んでいると見落とす部分も出てきてしまいます。

教科担当の先生からのメッセージを正面から受け止めて、真っ直ぐ返していく。
テストは文通みたいなものだと自分は思っています。
言葉のキャッチボールを切望していた先生が最後に見つけた代替手段なんです。

先生は私と/僕と教科について語り合いたいんだなと思って、真摯に答えてみてください。


今回のテスト範囲はどこの学校もだいたい化学分野が入っております。

どこの学校でも入っていそうな化学分野は以下のポイントが問われることになると考えます。(ざっくり上げてみました。)

元素周期表に出てくる元素記号を覚えつつ、それらの表記の仕方にまつわるルールやそれらが合わさった化合物を化学式表すことができるかどうか。
熱分解、電気分解などの化学反応を通して、化学反応の前と後では異なる性質を持つ物質が生成されることを理解していて、説明できるかどうか。
原子や分子の特徴について理科していて、説明できるかどうか。
物質を「純粋な物質」「混合物」「単体」「化合物」に分類できたり、説明できるかどうか。
反応前と反応後で原子や分子の数が一致するように化学反応式をかけるようになり、実験で起こった化学変化を理科し、表現・説明することができるかどうか。
物質同士が化合する反応、物質が酸素と結びつく反応、物質が硫黄と結びつく反応について理解していて、説明できるかどうか。
酸化物が酸素を奪われる化学変化について理解していて、説明できるかどうか。

などなど・・・。大まかに言ってもこれぐらいあるので1年生の理科のレベルからするとグッとレベルが上がっています。

※各学校によって進捗が異なるので範囲がさらに広がる学校も出てくると思います。

新しいものへの適応って最初は大変ですよね。

特に化学分野は目に見えない部分の変化について取り扱っていくことになります。例外も多くなりますし、苦手だなと思う人がいても納得の分野になります。

出題されるポイント(先生が取り上げたい話題)と基礎(話題を広げるためにあったらあっただけいい知識)をしっかり抑えつつ、初見の問題(気まぐれな先生が達成度を測るためにちょこっと出してくる無茶振り)に対応できるよう、いろんな問題を演習していくと少しずつ結果が出てくる場合が多いです。

少しでも多くの生徒さんが、正しい努力を正しい方向に積み重ねて成果が出ますように。また、「自分はやればできるんだ」という経験が積めますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。