授業の受け方③ 教員の本気を引き出す編
授業は教員だけが作るものだと思っていませんか?違います。いい授業は教員と生徒が協力して作り上げるものです。
音楽アーティストのライブがいい例だと思います。
アーティストがパフォーマンスをする
→それを見たり、聴いたりしたオーディエンスがいい反応をする
→その反応を見たアーティストはさらにいいパフォーマンス見せてくれる
→良い連鎖反応が起こっていく。
→いい循環でみんな幸せ
もしアーティストやオーディエンスがサボっていたら、本気を出していなかったらいい連鎖は起きません。サボっていなくても反応が鈍いと演者側はどんどんやりにくくなっていきます。それが意図的ではなくても・・・。
先日行われたM-1の決勝戦でのこと。1st Round では665点で堂々一位通過のオズワルド。Final Round もこの勢いでいくと思った人が多かったと思います。オズワルドの出番前には錦鯉がどっかんどっかんうけていました。その余韻がオズワルドのペースを乱していました。
自分たちのパフォーマンスを出しきれない
→お客さんの反応が錦鯉ほどではない
→その反応を見て自分たちのペースが乱れる
→さらにオーディエンスの反応が少しずつ鈍くなっていく
放送後の配信番組中でオズワルドの伊藤さんが
「2本目に錦鯉さんが猿のネタで、今日ここまで積み上げてきたものを全部ゼロにされた」
「一本目の俺たちのことなんか覚えていなかった」
相方の畠中さんも
「途中で”やばいな”と思って、そこからちょっとずつずれていった」
とお話されていました。
あれだけ面白いネタをもつオズワルドの2人でさえもやりづらくしてしまうオーディエンスの反応・・・恐ろしいほど力があって重要なんです。
授業にも同じことが言えます。基本的に教員が準備をして授業を展開するのですが、生徒側もいい授業をつくっていくためにできることはたくさんあります。
(正直、やりづらい授業は教員側も長く感じます笑)
教員はプロとして100%の授業はします。でも「このクラスの生徒たちをもっと伸ばしたい」「このクラスの生徒たちの役に立ちたい」と心の底から感じた時は100%以上の力で授業ができます。何故か分からないですが、どこからともなく不思議な力が出て120%ぐらいの力が出る気がします。
M-1での錦鯉さんはこの120%が出ていたのだと思います。
おそらく音楽アーティストの人もオーディエンスの反応がいいとノって、ファンのために「もっと」となるのではないでしょうか。自分の意思では外せないリミッターってあると思います。それを外してくれるのが「良い連鎖」である「相乗効果」なのかなと感じます。
最低限の100%と本気を超えた120%の授業では一回の授業で20%の差があるとして、それが積み重ねられていくと、とても大きな違いになってきます。
教員が自分で超えられない100%の壁を全員で壊していく。これができたら充実した授業になりますし、気づいたらチャイムがなって「もう終わったの?」となるに違いありません。
つまらない授業や相乗効果が得られない授業はとてつもなく長く感じますよね。でも楽しい授業や充実している授業はあっという間に終わります。同じ時間なのに。不思議ですよね。
毎回充実した授業になるのはなかなか難しいことかもしれませんが、その回数を多くしていくことはできると思います。
相乗効果が生まれやすいクラスにはこんな雰囲気がありました。
○みんなでこの授業を大切にする雰囲気
○理解が進んでいない子を除外するのではなくてみんなで引き上げる雰囲気
○間違いを笑わない雰囲気
○挑戦した人を称える雰囲気
皆さんのクラスはどんな雰囲気ですか?
1人でクラスをすぐに変えることはできませんが、まずはあなたから変わることはできます。
いつだって「願う」だけでなく、「自分から行動して勝ち獲っていく」ことが大切ですよね。
1人ひとりが授業をつくる主役です。
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