人のもつ順応する力って本当によくできているなと感じます。
高地順応(高地トレーニングなどに代表される、酸素が薄いところに慣れること)
明順応(暗いところから明るいところに行った時にその明るさに目が慣れること)
暗順応(明るいところから暗いところにいって目が慣れること)
気候順応(暑さや寒さに体が慣れること)
生物の授業では上記のような順応を取り扱ったりします。
また、このような順応もあるそうです。
快楽順応(快楽や贅沢に慣れること)
ヘドニック・トレッドミル(hedonic treadmill)は快楽順応を表す言葉で、
「人間はどこまで贅沢をしても、その幸福感は長続きしない」ということを表しています。
対価を支払って欲しくて欲しくてたまらないものを手に入れたとします。
手に入れる前はあんなに欲しかったものを買えて幸せを感じる瞬間は確かにあると思います。でもその刺激って段々慣れてきてしまうんですよね。
手に入れた直後はものすごい刺激をもらえるのですが、段々とその刺激に慣れてきてしまう・・・。
「快楽順応」なかなか曲者ですよね。
などなど・・・あまりうまい例を挙げられなくて申し訳ないのですが、
あれだけ刺激をもらって幸せを感じていたのが嘘かのように人は快楽に順応してしまうんですね・・・。恐ろしい快楽順応・・・。
際限なくモノを欲しがる人がいますが、この状態ですよね。
快楽順応と上手く付き合うというか、際限なくものを欲しがってしまうヘドニック・トレッドミルに陥らないためにも、安易に無計画に生活水準を上げ過ぎないことは一つの手だなとサピエンス全史の小麦の部分を読んで改めて感じています。
サピエンス全史を読んで学んだことに関してはまた、別の記事で書かせていただきたいと思います。
生活水準を上げるのは一瞬で、楽しい。
生活水準を下げるのはかなりの苦しみ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。