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おれはかまきり


畑に行って参りました。めちゃめちゃ暑かったです。
小さいかまきりがいて、小学生の時の国語の教科書に掲載されていたかまきりりゅうじ(工藤直子さん)の「おれはかまきり」を思い出しました。

小さくても立派にかまきりで凛としていてかっこよかったです。

日陰で休んでいる感じがかわいいです。
暑くてもガードは下げない。
別の個体ですが、やっぱり
高貴な感じがしました。

工藤直子さんの「のはらうた」に収録されている作品です。

「おれはかまきり」 作:かまきりりゅうじ

おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ

おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまをふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ

「のはらうた」工藤直子

素人が言えることではないですが、かまきりになりきって心情を表現していて、
本当にそう言っているように感じさせてくれる作品というのは貴重だなと思います。

「のはらうた」には動物だったり、植物の目線で書かれている作品が収録されているのですが、工藤直子さんは本当に感性が豊かだなと感じます。

その動物や植物になり切るって考えるってなかなか難しいですよね。

でもそれをやってのけて本当に動物や植物が言っているように感じます。

作品によってペンネームが変わる感じも好きです。

「かぶとてつお」
「かたつむりでんきち」
「うみひろみ」
「ふくろうげんぞう」
「あらいぐまげん」

めちゃめちゃ渋くないですか?
いぶし銀のベテランたちを彷彿とさせてくれます。

感性を磨いて、表現できるようになっていきたいなと感じます。

ここで終わろうかと思ったのですが、表現できるようになるにはまず書くこと!ということで練習として一つ動物の気持ちになって書いてみたいと思います。
思いついた内容が「のはらうた」のような優しい感じではなくダークな感じになってしまいました。からすの目線で書いてみました。

水戸黄門のうっかりはちべえの喋り方で読んでもらえればと思います。笑
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暮らし からすぎんじ

あっしは人間の食べ物が好きなんでさぁ。
昔は山にいて昆虫だったり、木の実、動物の死骸を食べて生活していたんですがね、正直一度味わっちまったらやめられねぇんでさぁ。
目が覚めるぐらいうまいんでさぁ。
加えて栄養価も高いときたら、こりゃ食べねぇって手がないんでさぁ。
何が入ってんのかしらねぇんですがね、段々と以前の食事に満足できなくなってきてるんでさぁ。

お腹が満たされるとひなも増えるんでさぁ。
ただ、数が増えすぎると餌が不足するんでさぁ。
そうするとひもじい思いをする若い衆も多くなってくるってもんで。
あいつら血相変えてエサをとりに行くんでさぁ。
誰かに迷惑をかけてなきゃいいんですがね・・・。

関係があるかどうかはわからないんですがね、昔と比べて健康じゃない仲間や早死にする仲間が増えた気がするんでさぁ。
食べ物と関係があるかはわからないんですがね、変わったところは食事ぐらいなんでさぁ。

最近これでいいのか不安になるんでさぁ。
もしかしたら後戻りできねぇとこまで来ちまってるのかもしれやせんねぇ・・・。
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歯切れが悪い感じですいません。世にも奇妙な物語のバッドエンドみたいになってしまいました。
実際にやってみて、工藤直子さんの凄さがわかりました・・・。

道のりは険しそうです・・・。千里の道も一歩からということで!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!




サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。