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感情の襞 刹那すらをも愛でる

桜という存在を、日本人(いや人間?)は好きだ。

しかし、春のある一定の時期に満開に咲き誇り、そして散ってゆくその姿が美しいからに違いない。
桜が年中咲いていたら、ここまで讃えられないだろうに。

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#大人の恋愛」です。

大人の恋愛をAIに解説して貰うと、精神的経済的に自立していて、互いに支え合う、と教えてくれる。

一般的に連想される大人の恋愛は、ある一定の年齢以上の大人が、将来を約束するわけでもなく、瞬時の恋愛(アバンチュール?)を楽しむもの、とも言えるような?

刹那さすら情緒である。大人への階段と力説する人もいる。

所謂、終わりがある恋愛の事を想定しているような印象ですらある。(本当はそのようにカテゴライズしてもいけないだろうが。)

大人の恋愛とは、そうよくよく考えてみると、まるで、花、桜のよう。華やかに瞬時にぱっと咲き、散りゆく。

まるで人生そのものを表すような?

大人の恋愛にピッタリの名著がある。

→センセイの鞄

30歳くらい歳の離れた元国語教師のセンセイと行きつけの居酒屋で再会する事から始まる大人の恋愛。月子さんは35歳過ぎの妙齢の女性である。

月子さんは成熟した大人の筈だが、子供のようによく泣きじゃくる。

大人の恋愛はアバンチュールだけではなく、こうも気持ちの通い合いが大事なのかと改めてしみじみさせてくれる。

月子さんは肩肘張らずに、隣事のように、まるで友達であるかのかのように、そっと囁いてくれる。

小説の中のセンセイと月子さん。二人の気持ちはとてもピュアだ。きゅんきゅんすること間違いなし。大人の恋愛の意表を突くかもしれない。ちょっと意外なイメージなのである。

◇#MeToo問題にも言及してみると・・

最近、よく問題になるこちらの話題。

大人のおじさんおばさん達からすると、楽しいのかもしれないが、アバンチュールって楽しいのか?という疑問は結構よくあがる。(#MeTooに至っては、セクハラパワハラも関係しているし。)

私もそう思う。若い頃から謎だった。

いい歳したおっさんが、若い子と一夜の不倫アバンチュールを楽しみたいと公言しているのをみて、ドン引きしたことがあった。

一気に、憧れとか尊敬という言葉がどこかへ消えてなくなったこともあったっけ。(で、そういう若者をおっさん達はガキよばわりするんだよな。今からするととんでもない話だ。)

人の気持ちって、案外センシティブ。

現在の#MeToo問題。こういうトンデモお偉いさんがブイブイ言ってて恰好良く思える時代もあったのだろうが、本当は全然格好良く見えなかったりもする。滑稽である。一皮向けば、の裸の王様みたいだ。
今や雇用機会均等法が更に進んでいるし、誰も黙っちゃいない時代だし。

自分は昭和生まれ。社会人を長く続けている為、多々人から話を聞いて、たまには遊びたいとかそりゃあ私ですら思ったことはあるが・・。心の底では、やっぱり幸せになりたいなあと思うのである。

恋愛に正解はない為、勿論、色々な考え方があるが・・。

大人の恋愛・・欲望の赴くまま突き進み続ける人類にとっては、もしかして、時代とともに、段々つまらない存在になっているのかもしれない。

人間は往々にして、腑に落ちる、とか納得という言葉を好むものである。

→コチラは、私のハマった恋愛ドラマ。アメリカのシカゴ出身のエミリーがパリに転勤になり、騒動を起こす。フランス式恋愛に反発を感じるエミリーと、フランス人上司のやりとりが面白い。恋愛に対しても色々考えさせてくれる。

Textby: SuzukinoAyako
編集:真央 →

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