流行りモノは子供に聞いて The kids know all the things.
子供は単純なモノが好きだ。耳に残るキャッチーな言葉を聞くとずっと口に出して繰り返している。今回の日刊かきあつめのテーマは#子供に教えられたこと 。
◆流行る秘訣は子供が知っている
私は広告業界の出身である。
ヒットメーカーがモノを流行らせたかったら子供(また老人)に聞けとは中でも有名な定説だ。
難しく作れば想定ターゲットの幅が狭くなるのであまり注目されなくなるのは当たり前だ。
ちょっとせこいが、子供に気に入って貰えたらヒットは出易い。
子供の審美眼は鋭い。子供は嘘が嫌いだし、不正やズルも大嫌いだ。真っ直ぐである。なんて品行方正なんだろうか。
(勿論、ご老人に気に入って貰えると更に想定ターゲット層の幅が更に広くなるのでもっといい。)
迷ったら子供に聞け、とはもうセオリーみたいなものだ。
◆自分の過去を振り返る
では、子供は何を気に入るのだろうか?ふと遠い自分の記憶の過去を振り返ってみる。
父親にラクダの置物に名前を付けてみよ、というミッションを与えられた私はふざけて「じゃあ、ラクダラクダちゃん」と答えた。父は吹き出して、いたく感心していた。こんな単純でおバカか発想は子供にしか出来ない。
天才バカボンになりたくてもなりきれないような娘のお粗末な回答である。父に少し申し訳なかった気もする。もう少し芸のあるネーミングを出来なかったのか?
◆子供発想
あまりにも単純過ぎる意表をつく発想の数々が子供ちゃんというものだ。
因みに児童文学でググってみると「星の王子様」が数多く引っかかる。
◆星の王子さま
児童文学の金字塔である。不時着したパイロットと子供(であろう星の)王子様との心温まるコミュニケーションが描かれている。パイロットは恐らく作者のサンテグジュペリ本人だろうとは想像に難くない。因みに、サンテグジュペリは、飛行中に行方不明となってしまい、今も所在は分かっていないのだとか。
ちょっとしんみりもしてしまうが、星の王子様は児童文学であると同時に大人も楽しめるアンニュイな雰囲気も漂っている。そのあたりが人気の理由なのだと思う。子供に喜ばれるヒット作の王道みたいな作品である。私なんぞが解説しても、だが、思い出したように星の王子様を読んでみると、自分の母親が好きで教えてくれた影響もあり、読み返すと童心にかえったかのようにちょっとほっこりする自分がいる。たまに繰り返しパラパラめくっている。
Text by: SuzukinoAyako
編集:アカ ヨシロウ
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