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#347 算数と数学の応用と発展

 PTAかいちょーさんのnoteを読んで、下書き保存したままでアップしていない記事があることを思い出した。

◼️ 数学は身を助く 数楽への道

 いわゆる “ 文系 ” の学部で学ぶ経済学や経営学などでは数学を使う場面はある。
 学生たちは数学なんて関係ないと思っているが、案外、いろんな場面で使わなければならない。

「数学は苦手っス」
「無理ゲー!」

 あきらめる学生は案外多い。
れでも何とか単位は取れてしまう。

 大人になればなるほど、「ふしぎ」「おもしろい」を避けて素通りすることが増えていく。
 ネガティブ経験に基づく思い込みが邪魔をして、自己規制が働いたり、学ぶことの意味や物事の見方が固定化してしまっているのかもしれない。

 「数学」なんて名称は廃止して「数楽」にすればいいいのだ。「数が苦」じゃまずいだろう。

「基本情報」と「応用情報」の試験対策について、何人かの先生方と話し合っていた時のこと。
「いやぁ、数学がねぇ・・・・どうしたもんかなぁ~」とぼやきまくった。
 炉辺談話で情報を得た。

杉山 博宣『中学数学で解く大学入試問題』だ。

つい最近出版されたばかり。

 大学入試に出る問題は高校の学習指導要領に準拠している。
 高校数学は中学数学と算数をより合理的な解き方に発展させているだけだ。

 例えば、小学生の算数の出発点は四則計算の加算と減算をやり、その後に乗算と除算をやる。
 乗除計算は、掛け算九九を知らなくてもできる。
9×9は「9+9+9+9+9+9+9+9+9」でいい。
割り算も引くことを繰り返せばいい。乗算は加算であり、除算は減算。

「でも、たし算やひき算を何度も繰り返すのはめどくさいよね。掛け算九・九というのを使えばもっと効率よく計算できるんだよ」と教えているはずだ。

 数学の定理公式の神髄はそこにある。数学と言語は人類の偉大なる発明だ。
 本書の理念に従えば数学の極意は

論理性を身に付ける
意識的にゆっくり考える
計算力を身に付ける
思考を伴う計算力
数学的な直感を働かせる
ひらめきには「助走」がいる
数学的な表現を身に付ける
「数学の型」を学ぶ

 例題に示された解法をパターンで覚えるのではなく、理詰めで理解する学習を重ねていけば理解につながる。

 理屈がわからないというよりは、教師の教え方がどこかで手抜きされているのかもしれない。

「おもしろい」をすっ飛ばして「とにかく覚えろ!」と。

 算数・数学の「嫌い・苦手」は教師がつくり出しているということについて、以前に「つくられた数学嫌い」として書いたことがある。

 さて、大学生の苦手意識を克服する具体的な作戦を立ててみるか。
 いや待てよ、その前に、私のことを苦手にしている学生とか、「チンパンジーに習うのはムリ!」と思っている学生はどうすればいいんだ?