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#143 面白半分日記27 なんか小さくてかわいいやつの社会学的考察

ちいかわ」がここまで爆発的にヒットするとは思ってもみなかった。

2020年、Twitterで配信されて以来、私のと長男のがハマっている。
ちいかわは沼か・・・・

嫁と姑だけで勝手に盛り上がっている・・・・・と思っていたら、気が付けば家族LINEに、私以外のみんな、ちいかわのスタンプを多用している。

例えば・・・・
雪国では道路脇に寄せられた雪が大量に溜まって山になると、定期的にパワーショベルとトラックで排雪はいせつが行われる。

先日、町内会の回覧板で「排雪のお知らせ」が来たので、仕事に出かけている妻にLINEで知らせた。

早打ちして、入力内容を確認せず送信した。

町内会のいたるところに排泄されたら、それは事件だ。

間違いに気付き、一応、訂正は入れた。

妻からのレスは、ちいかわ、トイレ‥‥


家の中も、ちいかわクッションがソファーに置かれていたり、嫁がプレゼントしてくれたタオルやぬいぐるみが飾られていたり、ちっちゃなフィギアが窓辺に並べられていたり・・・・・

ちいかわランドか!

妻が嫁に、ちいかわのソックスをプレゼントした。

嫁は嬉々として「仕事(学校)にも履いていきますぅ!」と。

これは一体どういうことなんだ・・・・

さすがに本はないだろうと思ったが、一応、聞いてみた。

コミック本『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』

うわっ、嫁がちゃんとプレゼントしてくれている!

マーケティング戦略やヒット商品の研究のために、そして、文化人類学、社会学、異文化理解(妻と嫁の文化に対する理解)のために読んでみた。

ちいかわは、「草むしり」で生計を立てているが低賃金。(泣ける)

資格取得に励むが試験に受からない(泣ける)

ちいかわは、みんなと違って言葉を話せない。

「アッハ」「ヤハ!」「キャッハ~」「わぁ~ん」「わっ、わわわ」などの擬声語・擬態語のみ。

ちいかわは足りないものがたくさんあるけれど、ちいさくて、可愛くて、優しくて純粋で、友達思いで、みんなに支えられながら生きている。

ハートフルというやつか。

物語の世界観は、独特な言い回しの「ちいかわ構文」によって成立している。

ちょっとホロっとさせられたり、クスっと笑ってしまったり。

この世知辛い世相を背景に登場した時代の寵児ちょうじなのかもしれない。