#106 面白半分日記11 草食動物になった日
ベジタリアンでもなければビーガンでもない。
雑食だ。
以前にnoteへ掲載したファァームレストランとは別な店へ行った。
いつも行く店は、リーズナブルで美味しいけれど、コロナ禍が終息しインバウンド規制が緩和された途端、外国人観光客が増えはじめて、いつ行っても長蛇の列だ。
2~3時間待ちは当たり前だし、予約も1か月前でも難しくなってきている。
ならば、別なレストランへ。
地元産の野菜と果物にこだわったバイキング形式のリストランテへ。
どこまでも続く田園風景の中にぽつんと一軒家・・・・
窓辺の木々に止まる野鳥を眺めながら食事が楽しめる。
野菜で作った特製ドレッシングをかける前に、食材本来の味を確かめてみると、どの野菜もコクが深い。
野菜本来の甘みと風味が口中にふわっと広がる。
ふだん口にしているスーパーの野菜より格段に鮮度がよい。
ニンジンなんて、一本でもニンジン・・・・じゃなくて、「ザ・ニンジン!」という味がする(食レポがうまくできない)
お米やパスタで腹がふくれないよう、前半戦は野菜をハシゴ。
糖質や脂質がない分、ガッツリ食うぞ!と意気込んでみたけど、ここでもやはり歳を感じてしまう。
案外、入らないものだ。
夫婦ふたりで4,900円也。
高いランチだな。
よく居酒屋や映画館で、レディース価格なんてのがあるが、こんなところで男女別料金に遭遇するとは思わなかった。
わずか100円の差にどれほどの意味があるかは不明。
ダイバーシティやジェンダーの矛盾にイチャモンをつけたいわけではない。
むしろ、私は加盟しているNPO法人で、社会的弱者に陥っているLGBTQ+や女性の支援活動をしている。
女性が賃金面で差別されている雇用構造も十分に理解している。
性差によって購買行動や購買心理に一定の傾向があり、そこにフォーカスしたプリンセス・マーケティングがあることもわかっている。
そうだ、男子向けとしてプリンス・マーケティングがあってもいいじゃないか。
ああ、でも自分は王子様じゃないしなあ‥‥
じゃあキングがいいのか。
かえって値段が高くなりそうだ。
そんな理屈は抜きにして私は思ったのだ。
妻より100円高く支払っているのだから、少なくとも彼女より食べよう。
いかん!
スイーツに手を出してしまった。
結果、先日の青森出張と同じ轍を踏む「過食の典」だ。
帰りがけに農園経営者の店へ立ち寄り、新米を購入。
前回買った米があまりにも美味しかったので、同じ生産者のものを買った。
流通経路が「生産者→消費者」だと、中間マージンの削除により一般小売価格よりはるかに安く買える。
また、中間業者によってブレンド米にされるという業界のブラックボックスもない。
丹精込めて育てた米に自信と誇りを持っている農家は、適正価格と味で勝負する。
美味いものは人を幸せにする。