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#315 「見える化」する力は武器になる  

国家資格の「基本情報」と「応用情報」の自主ゼミチーム10名を招集。
講習前20分間マインドコントロール。

勉強の仕方で迷走し行き詰まりを感じ始めている者もいる。

一人で孤独に過去問をコツコツと解くのもいいけど、みんなで情報交換してみようと提案。

IT分野は数学やアルゴリズムの思考力が求められる。

確率と統計、連立方程式、因数分解、微分、積分、行列、乱数シミュレーション、最適化・・・・・

数学や“数学的”に考えることについては、数式や定理の寄せ集めでは表現できないことがある。

数学ではそれを関数や幾何によって、ある事象を空間の点や軌跡として視覚化する。

中学や高校で習う数学はその真髄や魅力に興味を持つことよりも、公式や定理を覚えて「解き方」に傾斜しがちだ。

分かりづらいことがあれば、代数や関数、微分、積分、幾何を相互に関連させ、可視化、言語化することを試みるべし。

「見える」は「わかる」につながり、わかるは武器になる。


日常的な問題も一人で悶々と考えるよりは、誰かと対話することで、見えていないことが明らかになることがある。

みんな、共通の目的を持ってここに集まったわけだから、ここをコミュニティだと思ってほしい。

事実と判断を区別し、正しく現状認識するためには、自分以外の目が必要。

それがコミュニティの強みだ。

いっぺんに解決しようと思わないこと。

外にある知恵(他者の知恵)を自ら取りに行こう。

ブレインストーミングをやってみようか。

表に出ていない問題を炙り出すんだ。

問題点の洗い出しや現状把握を頭の中だけでやっていると、無意味に意識が拡散してしまうので、紙やボードに関連ワードを書き出そう。

いま向き合っている勉強や試験対策で、スコアが上がらないのは何故か。

邪魔をしている要素、集中できない要素、不安要素はなんだろう?

手も足も出ない? 
そう考える根拠はなんだ?
能力の問題?
メンタルの問題?
時間の問題?
コストの問題?
教師の問題?(つまり、俺のせいか?)

お互いに、質問、批判はせず、とにかく頭に思い浮かんだことを口にしてごらん。

まず、質より量。

玉石混淆でいい。
玉もあれば石もあるけど、あとから自分に必要な玉を拾い上げて磨けばいい。

言葉はできるだけ抽象度を下げれば理解の解像度は上がる。
今回は私が聞き役、書き役。
さあ、10分間やってみよう。

学生たちの口から出てくる言葉は、「あるある」だったり「ああ、それわかる!」という意見が多い。

はい終了!

みんな、似たようなことを考えているんだね。
同じ言葉がポジティブとネガティブの間を往き来している。

実際にはダイアグラムやマトリクス、カテゴライズ、優先順位、といったことを解説して締めた。

勉強に没頭するだけでなく、こういうこともやりながら堂々巡りの思考や不安を整理し、新たにマインドセットすることも必要。

集団心理を上手く利用したマインドコントロールができれば、一人ひとりの個性を輝かせることができる。