業務使用とオーバーホールと事業計画書
過剰整備? オーバーホールまでする理由
当方でご用意する車体は、100%近く腰上オーバーホール及びウォーターポンプのオーバーホールを行っております
仕入れた車体の状態が悪く、そうせざるを得ないことも勿論ありますが
エンジン実動状態であっても上記2点は確実に作業しております
今動いているのに、わざわざやる必要がないのでは?
そのような疑問は当然あってしかるべきと思いますので
その疑問にお答えしようかと思います
4ストギアの2大トラブルとは
ビジネスバイクとして素晴らしい耐久性を誇るヤマハ ギアですが
2つの大きなトラブルが持病として有名です
・ウォーターポンプのトラブル
・シリンダーヘッドガスケット抜けのトラブル
この2つのトラブルはギアに関わらず、ヤマハ4スト50エンジン共通の定番トラブルでもあります
・ウォーターポンプのトラブルによる冷却水混入
・ガスケット抜けによる冷却水混入
部品精度や設計等による不具合はこちらでは扱いません
あくまでも実車ベースで起きうるトラブル事例に過ぎません
ある意味、確実に起こるトラブルなわけですから
事前に対処することで確実なトラブル回避になるかと思います
いつトラブルが起きるのか?
正直言うとわかりません。。。
しかし、予測出来るトラブルでもあるわけです
つまり、、0スタートの状態を作っておけば次のトラブルは予測出来るのではないでしょうか
中古エンジンの状態など外から分かるはずもありません
実動です、昨日まで乗ってました、オイル交換しておきました・・・等々
そんな曖昧なものに何の根拠もないのです
基準を作るには、、、エンジンを開ける必要があるわけです
イニシャルコストとランニングコスト
誰しも安く車体を手に入れたいと思います
しかし維持するためには手を入れる必要があります
今動いていても明日動かないかもしれない、、直す為には費用が掛かります
イニシャルコストとランニングコスト、、今更釈迦に説法かと思います
予測出来るコスト、そのための根拠は必要と考えております
0スタートの状態を作るのはその為でもあります
事業計画書
業務仕様バイクを購入することは、工場で機械を導入することと同じです
この機械を導入すれば今まで以上に製品を作ることが出来、且つ品質が向上
事故リスクもなんなら人件費も抑えられます、、という事業計画
配達業であっても当然試算するべき数字です
いくらで車体を購入し日々のコストを計算し、どのくらい利益が上がるのか試算することは皆さま当然やっておられることかと思います
その計算の中に、、いつ壊れるのかわからない、日々どのくらいコストが発生するのかわからない
そんないい加減な機械を導入しようと考えるでしょうか
イニシャルコストだけでなく、日々のメンテサイクルや不具合が起きうる可能性も加味して
しっかりとランニングコストまで試算しなければなりません
その為の基準、トラブル予測の0スタートと日々のメンテサイクルデータを提示することで
計算上とはいえ、根拠あるデータを提供するには必要かつ当たり前なことであると考えております
当然ながらトラブルが起き得る距離等のデータは当方でも持っています
ボアアップなどのカスタムエンジンであってもデータはあります
作業や車体履歴だけではなく、そういう根拠も含めて車体製作をして価格設定をしているわけです
業務使用で頑張っておられる方に
壊れたら直す、日々メンテナスをする
そんなことは当たり前なこと過ぎると思っておりますので
その先、いやその前の段階で頑張っておられる方へ
私が出来る最大限のことでもあります
なんとなく、安いから、、皆乗ってるし、、カッコいいから
事業主ですから選択は自由ですし責任はご自身です
少しでも安心出来るよう、きちんと計画出来るよう
データと作業とフォローで支えて行ければと思っています
選択肢はたくさんあります
その選択は事業主としての責任でもありますので
しっかりと考えていただけたらと思います