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育児にも、教育にも興味のない私。それが”校長”に!?

子どもが教える学校は、子ども達が先生となり授業をするプロジェクトです。私はそのプロジェクトの主宰であり、”校長”なわけですが・・

今日は、主宰の私のちょっと個人的なお話を。


先日、友人とやりとりをしていた時、私の本音がポロリとこぼれてしまいました。

「正直言うと私、”育児”にも、
”教育”にも、そんなに興味ないんです・・!」


「そんな私が、学校を主宰して、
 校長だなんて自分自身が一番驚いています!」

(注)これ、ふたつとも私のセリフです!

毎月、第1土日の熱い学校、そこでの熱い私の姿をご覧になった方は、少し驚かれるかもしれませんね。でも、この思いは1000組の方が参加された今も、実は変わらずなんです。

だから、実は・・子育ての活動をされている方や、教育のプロに、賞賛いただくたびに、キュッと小さくなっていました。

「私は、みなさんとはちょっと違うのです」

だって、育児も教育も興味ないのだもん・・

私はなんだかヨコシマな動機でこの学校をしているようでちょっと所在無い感もするのです。どこか周りの方々が「聖人」のようにも見えるのです。


今日は、そんな私が「なぜこんなにも熱く」この子どもが教える学校に情熱を傾けているのか、その話をお送りしたいと思います。


『大人が一方的に、育てる・教えるってつまらなくないか?」


私が、そもそも育児や教育にあまり関心が向かなかったのには一つ理由があります。

例えば公園で子どもを遊ばせるシーン。


子ども達を遊具で自由に遊ばせておいて、大人はベンチでその間、待機。私には、これが退屈で苦痛でした。結果、多分数えるほどしか、こういう子どもの遊びに付き合ったことがないです。

例えば毎日の宿題の面倒を見るシーン。


子どもはドリルで反復学習。大人からしたら答えがパッと見て分かる問題ばかり。子どもが淡々と問題を解いているのを、横でただ様子を見ているのが、これまた苦痛でついついスマホで仕事の用事をこなしたくなってしまうんです。

(あぁ、ここまで書いてなんてダメな親だろうと自己嫌悪が発動しそうですが 笑 校長も失格ですよね・・)

もちろん!

こうやって子ども達に寄り添うことに、楽しみを上手に見いだせる方もたくさんいらっしゃると思います。私には出来ない分、尊敬もします!!だけど、私にはどーーーうしてもそれが出来なかったのです。


その理由はたった一つ


何だか「私」という人間が「不在」のままで子ども達に接しているように感じてしょうがなかったからです。


『子どもも私も一人の人間と思って接すること』


もう少し言語化してみます。

私は、子どもを幼く、庇護すべき対象と思い、大人はどこか「我慢」しながら接するに、違和感を抱いていました!

庇護すべき対象だから、大人は我慢して致し方ない、この暗黙のプレッシャーがきっと苦手だったんですね。

だって、

よく「幼い子どもとの今は今だけ」って聞きますけれど、そんなこと言ったら「私の40代だって今だけだ」って反論したくなります!

それに気づいてからは、いかに育児や教育を「私自身も」楽しめるか、そういう視点を盛り込んでいきました。

と同時に、息子に対する見方も改めました。

子ども達を庇護すべき対象と見るのではなく「1人の人間として尊重する」という視点も取り入れていったんですね。

(これは息子が生まれた瞬間から持っている基本価値観ですので、また詳しくは文章にします)

そうやって

お互いが同じ人間ととらえ、どちらかが強いたり、我慢するのではなく「お互いが楽しめるスタイル」が我が親子にとってベストアンサーなんじゃないかなという結論に至りました。

その具体的なひとつが、

息子をひとりの人間として尊重し、この時期・年代だからこその名言を記す「息子語録」を作ることだったり。
単なるドリル学習だけじゃなくて、息子と「星について」や「人類の進化について」などと、テーマを決めてGoogleやYouTubeを駆使しながらふたりであれこれ調べていく「解決くん」という探求遊びも生まれました。

これらは、息子はもちろんのこと、私も楽しいのですよ、面白いのですよ!だって、そこには息子同様、私の感性や興味もきちんと存在していますから。


そうやって私も面白がりながら、息子を改めてみてみると・・子どもならではの視点や感性が、大人である私に大きな気づきをくれることにも、目が向きます。

それは、子育てしてみて感じた、人生の大きな発見でした!

子どもってこんなに面白く、大人に学びをくれる存在なんだ!

それらの延長線上にあるのが子どもが教える学校なのです。


『子どもも大人も、面白がれる環境を』


私が提供している学校は、基本ボランティアで運営している学校です。

そのため、ただ「子ども」のためだけの場では、正直長続きしません。いくら子どものためでも、大人がちっとも楽しめないのはつまらないからです。


そのため、本学校は、子どもは子どもの目線で、大人は大人の目線で、それぞれが楽しめるように設計しています。


そして、

子ども先生は「大人の存在なし」では、大人は「子ども先生なし」では学びが完結しないようにも設計しています。

だって、大人が何か犠牲を負いながら子どもが学んだって楽しくないじゃないですか。大人も、子どもも最高に楽しめる!!!!それが私の目指す学校です。

ある意味、育児にも教育にも興味が湧かない、そんな私だからこそ生まれた学校かなぁと思っています。


だからこそ、育児や教育にこんな思いを持っている方にも楽しんで学んでいただける場になっているのではないか、って思います!(実際に、子ども先生の授業閲覧のうち、4割の方は大人単独参加です)


・子育てが正直面白いと思えない
・日々の生活で子どもを身近に感じられない
・既存の子育てや教育に飽きている
・子育てや教育にも関わってない人にも

既定の育児や教育の枠を超えて、もっと自由に、年齢の枠も超えて、人と人がつながりあうことでの学びを体感できる場でありたいなぁと思っています!


とはいえ、今でも思いますよ・・


教育も育児も、すばらしい専門家がいるしー!私には知見ないしー!私には校長を名乗る資格はないんじゃないか、、って。

でも、子ども達だって未経験ながらに「先生になる」ことにチャレンジしているんですもの。

私だって、未経験ながらに「校長先生」にチャレンジしていこうと思っています!!!


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この内容は、子どもが教える学校にご参加くださった方にお届けする「学校通信メール」で書かせていただいた内容の転載です。
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【プロフィール】
 鈴木深雪 東京都日野市在住
 小学2 年生男子を子育て中の働く母。
個人HP)https://himotoki.com/
大手印刷会社に 16 年勤務そこでのプレゼンテーション/資料作成スキルを活かし、思考整理サポートや資料作成代行業務で独立。 7 年間の子育てで学んだのは「子どもが大人に最大の学びをくれる存在」であること。いつか子どもが先生の学校をやりたいという夢と、学校休校への子どもたちへの思いが合致し、本プロジェクトを 2020 年 3 月に立上げた。
その他、ライフワークとして、働き方をテーマとした東京都日野市主催セミナーへの登壇や、 NHK 番組「おはよう日本」への出演実績あり


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