憧れの方の頭の中を覗き見してきた!@ヨシタケシンスケ展
ベストセラー絵本
「りんごかもしれない」の作者である、
ヨシタケシンスケさんの展覧会を
【おかわり】してきました。
2年前、世田谷美術館での開催時に、
たくさんの感動をもらった展覧会。
全国を巡回して、再び関東へ。
横浜で開催と聞いて、
夏休み中の息子と行ってきました。
ヨシタケさんの表現内容はもちろんのこと、
表現者としての生き方、キャリアの築き方が
私は大好き。
私自身の活動のヒントにもなるし、
子育て中の方にもきっと参考になると思い、
2年前に書いたレポートを再掲しますね。
・
ヨシタケさんの絵本は
「絵本=物語」枠を超えていて、
「思考遊び」の本だな、と
私は感じています。
たとえば
前述の「りんご・・」の絵本では、
目の前にある一個のりんごを題材に、
・これはリンゴじゃないかもしれない
・リンゴには兄弟がいるかもしれない
・リンゴの皮を向くと中身は機械かもしれない
と笑っちゃうような独特の視点で
でも本気で「思考遊び」が続いていくのです。
私自身、趣味が思考遊びだったり
物事の探求だったりするので、
もう大好物な世界観なわけです^^
・
そんなヨシタケさんの展覧会、
そこには単なる原画展ではない、
「頭の中を見られる展示」が拡がっていました。
デビューから10年ほどで
リンゴシリーズだけでも427万部突破している、
ヨシタケさんの頭の中を盗み見して
めちゃくちゃ興奮して帰ってきました。
ここから先はネタバレになりますが
少しご紹介します。
◆10000枚のアイデアのスケッチ
会場に入るとまず圧巻するのが、
壁一面を埋めつくされたメモスケッチ。
A6判のメモが2000枚、壁ぎっしりに
貼られています。
そこに書かれているのは、
電車でふと見かけた笑える人物や
頭に浮かんだしょうもない妄想などなど。
20年の間に10000枚書いたとか・・
それを1枚1枚きれいにファイリングして
ジュラルミンのケースに保管して・・・
もともとは会社員時代に
一種のストレス解消として始めたとか。
誰に褒められるでも、誰に求められるでもなく、
コツコツコツコツ1万枚。
会場ではそのうちの2000枚ほどが
展示されていましたが「狂気(笑)」を
感じましたwww
ですが、この根を張るプロセスが
後の絵本作家ヨシタケシンスケを
作りあげたのだと思うと、涙が浮かびます。
◆絵本製作の構想メモも公開
上記のスケッチに加えて、
絵本が仕上がる前の構想段階の
メモも公開されていました。
編集者の方から提示された
絵本のお題に対し、自らいくつかの
問いを立てながら、伝えたい内容を
細かく要素分解していくプロセスが
メモに全部残っていて、興奮しました・・!
世界中で出版される400万部以上
売上られているシリーズも、
最初は A4 1枚のメモから始まる
そう思うとロマンを感じましたね。
些細なアイデアやひらめきも、
まずは出していこう!そう勇気をもらいました。
◆自分を追求した先に
ヨシタケさん自身は、
自分自身のことを決して器用なタイプではないと
公言されています。
その証拠に、
絵本作家ではあるけれども「着色が苦手」
「小さな絵しか描けない」んだとか。
だからこそ、ヨシタケさんの作品は
小さな紙に小さく書いた原画を
150%に拡大コピーして絵本に。
イラストもペンで白黒で書くところまでで、
色付けの作業はデザイナーさんに
お任せしているとか。
色塗りが多少苦手でも、
小さな絵しか描けなくても、
自分らしいこだわり(前述の思考遊びとか)を
追求した先に拡がる大きな世界を
見せてもらえる非常に素晴らしい展示会でした。
ヨシタケさん好きな方はもちろん、
何か自己表現をしたいと思っている方、
子ども達の表現力をサポートしたいと思っている方にもおすすめの展覧会です^^
・・
ここまでが2年前の展覧会のレポートです。
この時の私は
まだ抽象画も始めていなかったわけですが、、
2024夏
改めて今回展覧会に行ってみて、
この自分の頭の中の世界観が「現実」に
総動員されているヨシタケシンスケ展が素敵すぎて。
私もスズキミユキ展をやりたいな!と
夢を新たにしました。
自分の描いた作品も並べたいし、
エッセイも手軽に楽しめて、
子どもが教える学校の世界観も楽しめる
そんな場を作ってみたい。
夢は尽きませんね。
最後に、、
ヨシタケシンスケ展の入場券の裏側が
サイコーだったので、画像を載せておきます。
私もいつか!♡
子どもが教える学校 鈴木深雪