集中講義にて K⑭
先日、母校の夏の集中講義に参加した。講師はあの「土作彰」氏である。参加しないわけにはいかない。と思ってもいたが、実のところ本人から「ネタ」をやって欲しいというオファーがあった。なんとも有難いお誘いなのですぐに二つ返事。「まぁ、学生相手だから…。」という軽い気持ちでいたが、すぐにその考えが覆る。その理由が、なんと私に質問をしてきたからだ。あ、この子達、本当に困っていたり吸収したりしたいんだなと思った。そして、その講義で逆に私が学生から学ぶこともあった。
1つ目は授業の準備の大切さだ。その授業では学生が模擬授業を行う。告げられたのは、初日。早ければ次の日には模擬授業をやらなければならない。いや、なんという無茶振り…。しかし、学生たちはやってのける。しかもなかなかなクオリティ。自分が今までやってきた授業準備って?となってしまった。おそらく、今の私は変に頭が硬くなってきていると思う。学生の方が自由な発想で、頭が柔らかい。それにアンテナのはり方が面白い。その感覚は絶対に忘れてはいけないものであり、自分は呼び戻さないと。少し、先日のセミナーの古川光弘氏の話が脳裏にチラついた。やっぱり授業は楽しくないとね。
2つ目はしっかり「フリ・オチ・フォロー」を行なっていた。これに関しては、土作氏が講義の中で言っていたので意識をしていたのかもしれない。しかし、細かいところまでフォローを行なっていた。1学期の自分の反省でもある。フォロー。もっと、細かいところまでフォローを行なっていればよかったと思った1学期。肩肘張らずにもっと楽しんでいればよかったと思った1学期。なぜか悔しいと思った。
全部で4日ある中の3日目の最後。私は彼ら彼女らに「ここまで色々話をしてきたら、もはや教え子だ」と言った。学生にこのように感じたのは初めてのことだ。(まぁ、私も歳をいったということかな)でも、割と本心である。だからこそ、学級を崩してほしくない。
だからこそ、若手や学生よ武器を持て。
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