✖️を○にする会(仮)

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最近の記事

対話の必然性 K⑰

 先日、自校の校内研究授業を行った。自校の研究のテーマは「問題解決におけるコミュニケーション能力」である。簡単な話、「問題を解決するために授業の中で対話を入れる」と言うことである。このテーマを受けて、今回は図画工作科の「空きようきのへんしん」と言う工作の単元で授業を行った。    授業の出来は惨敗。その理由が「対話の必然性」である。授業では、「何をどれくらい入れるのか」「どこに置くのか」「土台は何にするのか」「どんな形にするのか」と言う4つの視点をまず考えさせた。その後、おそ

    • アタッチメントを学んでみて H18

      支援学級での担任経験があります。だからなのか今では経験を生かせるような担当を任せてもらっています。支援に関わるさまざまな方と話をする機会が増えている中、とあることで気になっていることがあります。 「通常学級の先生方は、支援を必要とする子どもへの見方を学んでほしい」 関わる職員さん、支援員さんも、同じことを言うから衝撃的でした。学級の先生たちが全く子どもたちのことを考えていないわけではないと思いますが、どちらかと言えば、私も前の意見に同じ気持ちです。 「障害が原因だからね

      • 本を読むのは好きですか   H17

        「本を読みなさい」 「あなたは本を読まないんだから、毎週図書館へ行って本を読みなさい」 「あなたは、もっと物語を読みなさい。このシリーズ全巻30巻を読むこと、約束ね」 「物語ばかり読んでいてはいけない。新書を読みなさい。あなたは、もっと一般常識を知りなさい」 「説明文や評論文を読みなさい。難しい言葉を調べ、語彙を増やしなさい」 「教師を目指すなら、いろんな教育書を読みなさい。まず、この本がいいでしょう」 「新書や教育書ばかりじゃなくて、小説を読むといいよ。」 「

        • 一つの花 H16

          夏休み。堀博嗣先生のセミナーにて模擬授業をしてきました。みなさんはこのお話を読んだことがありますか? 一つの花で模擬授業しました。戦争反対、家族の別れ、コスモス、平和なのどキーワードが浮かんできました。そしてなんとなく、一つの花って花の話ではなかったような...と思い出したのです。 今回は、物語の主題に迫ることができるような授業を目指してみました。実はですね、以前にも、国語の授業「おにたのぼうし」をやりました。前回も主題に迫っていくために題名を考えるような授業をしたつもり

          子どもがかわいい K⑯

            2学期に入って子どもたちがとても可愛く思えている。いや、1学期も可愛かったが、2学期の方が子どもたちが可愛い。なぜなのか。  理由の一つ目が「子どもたちを観る目を変えた」 今までは子どもたちのできないところに目がいっていた。いや、意識してたわけではないが、きっと昨年の6年生と自然に比べてしまっていたから、「これくらいは頑張れよ」「3年生ならこれくらいはできて」と思うことが1学期はたくさんあった。しかし、今は「ま、できなくてもいいか。じきにできる」と思っている。こちらも気

          子どもがかわいい K⑯

          殻にこもっていた〜さる先生の「全部ギガやろう!」を読み終えて〜 K⑮

           1年と少し前の本である。さる先生の「全部ギガ野郎!」を読み終えた。この方は、おそらく私と同じ立場でGIGAスクール担当の教員なのではないかと思う。正直、委員会からはざっくりとした指令しかなく、何をしなければいけないのか事細かに明記はされていない我が自治体。しなくていいことは手短になんて氷菓の折木君のようになっているのが現状である。しかし、実際は何もしないのではなく、何をしていいのか分からず放っておいているというのが正しい。今の状況は逆にいいうと、なんでもできる期間なのではな

          殻にこもっていた〜さる先生の「全部ギガやろう!」を読み終えて〜 K⑮

          集中講義にて K⑭

           先日、母校の夏の集中講義に参加した。講師はあの「土作彰」氏である。参加しないわけにはいかない。と思ってもいたが、実のところ本人から「ネタ」をやって欲しいというオファーがあった。なんとも有難いお誘いなのですぐに二つ返事。「まぁ、学生相手だから…。」という軽い気持ちでいたが、すぐにその考えが覆る。その理由が、なんと私に質問をしてきたからだ。あ、この子達、本当に困っていたり吸収したりしたいんだなと思った。そして、その講義で逆に私が学生から学ぶこともあった。  1つ目は授業の準備

          十年前の自分より H15

          古川光弘&中村健一講座に参加しました。 なんて楽しいセミナーなのだろうか。 朝から呑んで🍺ばかりで、失礼しちゃいますね。 出会いは、人を楽しく、そして逞しくさせることに納得です。 夏休みに入って直後にある古川先生、中村先生の名古屋講座。 五回目とのことだが、かれこれ10年近く継続されている、さあ、夏休み始まったぞ!のセミナーだ。 この日に出会った方々から、実はお会いしてから10年経つ。 ちょうどお酒を飲めない頃だ。たぶん教育者を目指そうと所構わずに行動していた時だと思う

          第五回古川光弘vs中村健一 笑い!熱中!授業&学級づくりの極意 K⑬

           ここ毎年夏になれば行われるセミナー。ここ毎年参加しているセミナー。師匠の中村健一氏ともはや父なのではないかと思う古川光弘氏のセミナー。全く、楽しいセミナーであった。  話を聞くと、やっぱり「楽しくないとダメなのだ」と思ってしまう。もちろん、この主語は「子ども」でもあるし、「教師」でもある。授業は休み時間には勝てない。これは中村健一氏の本の一説である。まさにその通り。もっと言うと、学校は家に勝てない。だって家の方がいろいろなものがあって楽しいもの。それら勝つことは難しい。い

          第五回古川光弘vs中村健一 笑い!熱中!授業&学級づくりの極意 K⑬

          仕事も家事も子育ても H14

          絶賛、子育て中だ。 子どもの小さな成長に驚かされつつも、どうしても怒りが湧くこともあり、ドタバタな毎日を過ごしていることは、間違いない。仕事をしながら、育児をする世の中の親たちを本当に尊敬する。いったい、これまでの人たちは、どうやって育児をしてきたのか。 ところで、私たち夫婦には、家事育児に三つの約束がある。 一つ目は、やり方の共通点を決めること。 掃除、洗濯、料理には、知らず知らずのうちに習慣化してしまったものがあり、拘りになってしまっていることがあった。その中に、どう

          仕事も家事も子育ても H14

          育児休暇 H13

          6月に次女を出産した。 職場はこの直前から休むことができた。初めての育児休暇取得である。 この文章を書いている今は、子どもたちの突然の行動に振り回されて、なんとか夫婦協力し、毎日を過ごしてる状況です。 忙しい日々、めまぐるしく時間が過ぎている。だが、とても価値を感じている。子どもたちの小さな成長を目の当たりにできることが幸せだ。 今回は、育休を取るまで自分がしてきたことに価値があると思いまとめる。 育休を取得するには、取得する意思があることを管理職(校長)に伝える必要がある

          居場所つくる H12

          5月になると、緊張感が少しなくなった感じになり、その子らしい行動や言動が見えてくる。それは、たぶん教師である自分も、児童にそう見られているんだろうと思う様にしている。これに関わることで、気になる出来事があった。 今年度は、理科専科である。 児童と関わるのは、授業中だけだと思っていたが、休み時間中に理科室に来る児童は、少なくない。 「先に授業の準備をしたい」「この前の内容の確認をしたい」 という理由でくる児童が大半だ。 だが、時々、 「先生、学校つまんないわ」 「話を聞いてほ

          なりよりも最初に H11

          ⑩(4月) 新しい年が始まる。 自分は何年生の担当なのか、誰と学年チームを組むのか、分掌は何を任されるのか、一体どんな子どもたちと出会うのか。ワクワク、ドキドキした気持ちは、次第に不安へと繋がっていく。めちゃくちゃストレスに感じる。そんなことはないですか? 僕は、毎年最初はめちゃくちゃストレスを感じている。 そこで、今年度からは、特にマインドセットを整えていこうと思っている。 教師として必要な要素、例えば授業力、指導力と言葉が思いつく。他にも、児童との相談力、面白いパフォー

          なりよりも最初に H11

          安心するってこういうこと K⑫

           最近、少しモチベーションが落ちている。いや、だいぶモチベーションが落ちている。以前のようなバリバリした感じが何故かない。きっと、やらなければいけないことが多いからなのではないかと思っている。そんな中、微々たるモチベーションを維持できているのは、ベテランおばちゃん先生(自分ではばあばだと言っていた。)の存在が大きい。  担任という立場ではなく、支援員という立場のベテラン先生。子どものサポートもさることながら、教員の授業の助言なんかも行なってくれている。これが今モチベーションを

          安心するってこういうこと K⑫

          関係作りの1ヶ月 K 11

           4月は「関係作りの月」である。子どもたちとの関係作りに勤しむ月である。 そして、保護者との関係を作る月でもある。今年度は、懇談会の前に全家庭の保護者と話すことができた。私は、この「貯金電話」をすごく大切にしている。  「貯金電話」と名付けたのは私だ。しかし、この実践は師匠である「中村健一」先生の実践をマイナーチェンジしたものだ。中村健一先生は、俗に言う「ややこしい保護者」と1年間付き合うために先手を打つことが大切だと言っていた。ただ、今はどの保護者も「ややこしい保護者」に

          関係作りの1ヶ月 K 11

          卒業式 K⑩

          ようやく書ける。 3月22日。本校の卒業式だった。 人生2度目の卒業担任の卒業式。 彼ら彼女らとは、1年の付き合い。 しかし、思い入れのある子どもたちとなり、良い式で幕を閉じた。 子どもの関係、保護者の対応。 気を遣ったところはたくさんあった。 ここ数年で全力を尽くしたような気がした。 別れや卒業であまり涙を見せなかった私が、「あぁ、泣いてもいいかもしれない」とまで思うほどだったのだから、きっと未練はないんだろう。 授業の改善、子どもたちとの関わり方など今までのやり方と変え