宮崎の「美々鯵」がとても美味しい。
もう1ヶ月前のことなんですが、いつものスーパーで美味しそうなアジを見つけました。
とはいえ、第1印象でアジを買ったけど期待外れ、ということが私の場合はよくあるので、慎重にならざるを得ません。
このときは、トレーの端に「宮崎めいつ美々鯵」と書かれていたので、その場でググりました。
そしたらいろいろ情報が出てきました。
こういうアジがスーパーに並ぶのもコロナの影響なんだろうなーと思いながら、期待して購入しました。
さっそく刺身となめろうにして食べたのですが、めちゃくちゃ美味しかった!
これだけ鮮度がよくて脂の乗っているアジがスーパーに並ぶことはなかなかないのではないかと思いました。
これを自分だけの体験で終わらせるのはもったいない。
ちょうどその頃、魚を漁師さんから箱買いしてご近所さんでシェアする「フィッシュ・シェア」という活動をしていた(現在一時休止中)ので、このアジを宮崎から取り寄せようと思い、漁協に連絡し、直接箱で送っていただけないかお願いをしてみました。
定置網のアジはなかなか安定的にスーパーに並ばない
ところで、日本で獲れるアジの8割は、巻き網という漁法で獲られています。巻き網というのは、魚群探知機で群れを探したり、集魚灯で魚を集めたりして、大きな網で群れ全体を囲って漁獲する漁法です。
一度にたくさんの魚を獲ることができるのでとても効率が良く、日本の食卓を支える漁法だと言えます。また、船で魚の群れを追いかけることができるので、狙った魚を獲ることができます。スーパーに並ぶアジ、サバ、イワシなどの多くが巻き網で獲られています。
ただ、たくさん獲れすぎると魚同士が擦れて傷むことがあるのが欠点ともいえます。
スーパーで買ったアジを開くと腹の周りが茶色く変色したり、肋骨が浮いたりしていることがありますが、そういう理由も考えられます。(他には、流通過程で鮮度が落ちたという理由もあり得ます)
一方、「美々鯵」は定置網という漁法で獲られています。
定置網は、大きな網を海中に固定して仕掛けておき、入った魚を毎朝獲りにいく漁法です。上手に水揚げすれば生きたまま水揚げすることもでき、鮮度の良い、質の良い魚を獲ることができます。
ただし、巻き網と違って魚を追いかけることができないので、網を揚げてみないとどんな魚が入っているか分かりません。昨日はアジがたくさん獲れたけど、今日はアジは1匹も獲れずイカばかりだった、なんてことも珍しくありません。
なので、定置網の特定の魚種が安定的にスーパーに並ぶということは少ないのです。
その点、宮崎の目井津(めいつ)という海域は、4月~6月に安定的にアジの群れが定置網に入るらしく、「美々鯵」として売り出しております。
4月~6月はアジが旬を迎え、脂が乗っています。定置網で獲られたアジを丁寧に処理しているため、とても鮮度がよく、刺身にしても角がピンと立ちます。腹の周りもとてもしっかりしています。
美々鯵のオンライン注文サイトができた
さて、そんな美々鯵を産地から直接買いたいと思って漁協と話をしていたのですが、なんと、「オンラインで注文できるようになりましたよ!しかも行政から補助がでて送料無料です!」という連絡がありました。
↓こちらが注文サイトです。
もたもたしているうちに、注文締め切りが6月12日23時59分。って、いまから40時間後ではないですか!ごめんなさ~い!
ちなみに、我が家も先日1㎏注文しまして、羽田市場のオンラインショップ(https://hanedaichiba.buyshop.jp/)で買ったイクラと一緒に、海鮮2色丼を作って食べました。めっちゃ美味しかったですよ!