キレイな字を書くための3つの要素
キレイな字を書く為には3つの要素があります。
1. キレイな字を書くための3つの要素
(1) 運動としての要素
字を書くには腕や手、指を使います。
(他にも姿勢・目線・体全体なども使います。)
腕や手や指が思うように動かせなければ、思うような線は書けません。
身体を思うように動かすということは、脳との連携も不可欠です。
そして、脳に整った字の正確なイメージがないと、アウトプットもできません。
持ち方や姿勢などを整え、意識して思うような線が引けるように練習することが必要です。
(2) 学習(理論)としての要素
字には形があります。
そして整った字を書く為の造形理論というものも存在します。
外形や部分と部分のブロック構成、ルールをしっかり理解しているのと、ただお手本を見て書いているだけでは上達の速度が全然違います。
「習っていたけどキレイな字が書けない」と思っている人は、ただただ手本を見て書くだけの指導を受けていたのではないでしょうか。
見たものを再現するだけの技術が上がり、整った字の正確なイメージを脳にインプットするという指導を受けていなかったのではないでしょうか。
これは運動的な要素は身に付きますが、基本的な字の構成がわかっていなければ、お手本なしで書けるようになるまでには長い時間がかかります。
(3) 道徳としての要素
道徳と言って正しいのかはわかりませんが、人としての要素です。
文字は人や社会に例えられる事も多いです。
・限られたスペースに丁度良く収まるように書く→社会の枠からはみ出さない
・とめ・はね・はらいなどルールを守る→基本的社会ルールを守る
・偏と旁などその文字を構成する部分同士は譲り合って書く→譲り合いの精神
etc
キレイな字というのは見ていて気持ちの良い字です。
読み手はそういった道徳的な要素を無意識に感じ取り美しいと感じるのではないでしょうか。