「教えない」から、人は育つ
ゴルフ場には「教え魔おじさん」がいます。
「もっと腰を入れて!」
「クラブをラクに握って!」
正直「うぜー!」って思う方も、いらっしゃるのでは?(笑)
同じように、ピアノの先生にも「教え魔」がいます。
3年前までの僕が、そうでした。まるで「ピアノ教え魔おじさん」(笑)
「もっとしっかり打鍵して!」
「そこはもっと優しく、そこはもっと強く!」
従順な生徒さんたちは、それによく従ってくれました。ご苦労さまです(笑)😅
しかしその後、なんと、ドドッ!と生徒さんが、辞めていったんです。
その中の一人を捕まえて「なんで辞めるの」って、訊いたところ・・・
「つまんない」「弾きたい曲を、弾かせてくれない」「もっと、自由にさせてほしい」etc.
まるで先生(僕)が、悪者のような口ぶり(涙)
そして、その日を境に、僕はレッスンのしかたを、180度変えました。
名付けて・・・
「教えないピアノレッスン」!
「こうしなさい」という指示を「どうしたいの?」に変える。
生徒さんが自分で考え、自分で答えを導き出す。
先生は、黙って見守っていて、質問を受ければ丁寧に答える。
そう、今話題の「アクティブラーニング」の手法を、ピアノレッスンに持ち込んだんです。
最初、慣れないうちは戸惑っていた生徒さん。質問されてもだまーっていた生徒さんも、だんだん自分で考え、活発に行動するように。
今では、僕が教えようとすると「教えないで!」「あっちへ行っててください」と言われる始末(笑)うれしい悲鳴です😊
僕は思うんです。先生の役目は、先生を越えさせることだ、って⤴️
「先生の世界」って、実は、一個人の狭い世界。そこを離れて、自分の足で歩き、見聞きし、自分の世界を創り出していくことだ、と。
その後、「教えないレッスン」が評判を呼んだのか、僕の教室は満員、キャンセル待ちの列ができ、教室数も増えました。
これには、時代の変化が大きく味方したように思います。昭和の時代なら、「教えないなんて、トンデモナイ!」って言われたでしょう。
時代は、確実に「トップダウン」→「自主性」に、シフトしているんですね。
先生が教えず、生徒さん同士で教え合うレッスン風景って、こんな感じです。
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楽しそうでしょ?😊
これから、新しい教育について、たくさん書いていきたいと思います!
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