シャーロック・ホームズのことなど
児童向けのシャーロック・ホームズ作品として有名な、「まだらの紐」など、はるか昔の子供のころに読んだ記憶がある。「呪いの魔犬」というタイトルの話を読んだ記憶もある。
しかし私が本格的にシャーロック・ホームズの小説に触れるようになったのは中学生のころであり、新潮文庫のシャーロック・ホームズシリーズだった。延原謙の名訳で有名なシリーズだ。「シャーロック・ホームズの冒険」が記念すべき最初の1冊だったことを今でも鮮明に覚えている。
子供向け作品では「呪いの魔犬」と題されていた長編が、「バスカヴィルの犬」だということを知ったのもこのシリーズだった。非常に懐かしい…。
以来、シャーロック・ホームズものと言えば、私の中では常に延原訳の新潮文庫である。
小説だけでなく、海外ドラマ版も外せない。いつのころからなのかはっきりとは覚えていないが、気が付いた時にはNHKで放送されていたシャーロック・ホームズがお気に入りになっていて、言うまでもなく、グラナダ制作ののドラマシリーズ、ジェレミー・ブレット主演のシャーロック・ホームズである。
今はこのドラマのブルーレイ完全版が手に入るというのだから、いい時代になったものだなぁと思ったりする。
残念ながら私は、近年のホームズ映画はあまり好きではない。ハリウッドの人気若手俳優を起用、といったものには興味が無いだけでなく、むしろ敬遠したいくらいだ。
最近の関心事としては、作品中でホームズが使っていた文房具を参考に、ヴィクトリア朝っぽい文房具を身近に揃えていくのはどうか、などと考えている。
ちなみに、だいぶ前の話だが、出張でロンドンへ行った際にはシャーロック・ホームズ博物館へ行ってきた。ネクタイなどしょうもないものを買ってしまったが、今度はアレクサとルピタも連れて、みんなでまた行きたいと思っている。
大英博物館にも行ってみたが、シャーロック・ホームズの世界を彷彿とさせる雰囲気が全体に漂っている感じがある(と私は勝手に思っている)。
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