カルト的人気の酒米「雄町」ってなに?
日本酒に興味を持っていくと出てくる単語「山田錦(やまだにしき)」「雄町(おまち)」「五百万石(ごひゃくまんごく)」etc…。
これは全て酒米(酒造好適米)の品種なんですが、今回はこの中で「雄町」について解説します。
この品種は数ある酒米の中では非常に古くからある品種です。背が高い種類が多い酒米の中でも特に背が高く、収穫時期も遅いため、台風など気象に影響を受けやすく、栽培の苦労が多い品種だそうです。
ところで「酒米の品種でお酒の味は変わるの?」って気になりますよね。食用のお米でも品種や産地、生産者によって味が違うように、酒米もお米自体に含まれる栄養分が違いますからお酒の味に影響するでしょう。
しかしお酒は酵母が生み出す風味や造り手の酒質設計によるところも非常に大きいので「米品種によって味が大きく変わりますよ」とは言えません。
でもそのなかで雄町は特徴的な酸味が表現されてたり、ふくよかな味わいのお酒が多い。「らしさがある」お酒が多い印象です。(勿論それが全てではないですが)
以前、セミナーでお招きした某酒蔵の造り手さんも「酒米によるお酒の味の違いを説明するのは難しいけど、雄町はやっぱり雄町の味になるんだよね」と仰ってました。造り手にとっても個性を感じるお米なんだそうです。
というわけで「雄町をどう醸すか?」で酒蔵のスタンスや雄町の捉え方が分かるので、飲み比べするのが楽しい品種だったりするのです。
「雄町」の魅力が楽しめる当店オススメのお酒はこちら!
大典白菊 生酛純米原酒 雄町70 1800ml / 白菊酒造(岡山県)
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雄町米の本場、岡山県の酒蔵が醸す、雄町らしさ前回の純米酒。
精米歩合70%というやや低精米、生酛(きもと)なので旨みもたっぷり。口当たりはふくよかなのに後味のキレも良し。食事が美味しくなる食中酒タイプなところも魅力!
雄町入門者だけでなく、雄町をもっと知りたい方にもおすすめです。
目指せ!オマチスト!
注:写真の稲は雄町ではありません。
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