新?真?神?シン・ツチダはどんなお酒?
シン・ゴジラから始まって、今年公開されたエヴァ。いずれ公開予定のウルトラマン、仮面ライダーなど、庵野秀明氏が手掛ける『シン・○○』。
まさか庵野が手掛けたわけではないですが、発売以来、コアな日本酒ファンに人気なのが群馬県の土田酒造が造る『シン・ツチダ』。
名前はとっても印象的ですが、果たしてどんなお酒なのでしょうか?
■ラベルの由来
まずは記号のような不思議なラベルについて。
土田酒造のHPによると、以下のように書いてあります。
土田酒造のロゴマークでもある「土」の 象形文字をモチーフにしたもの。
そのむかし、土を固めたものを供え、土地の神として祀ったことが漢字の由来となっています。
お米が実る”稲”は土があってこその産物、そしてお酒は古来では”神様に捧げられるもの”でしたので、この”土”という象形文字1つでお酒に纏わる様々なことを表現している素晴らしいデザインですね。
■”シン”の意味
庵野監督の『シン・○○』は”シン”の意味するところは明言されていません。
これと同様にシン・ツチダの”シン”も特定の意味を持っていないそうです。新時代の”新”、真打の”真”、象形文字から連想される”神”、深い味わいの”深”etc…。
■シン・ツチダの造り
まずはじめに造りについて。
まるで江戸時代に戻ったような完全無添加による酒造り。
・酒米でなく、群馬県産の飯米を使用。精米歩合は90%という低精米
・古式の生酛仕込
・酵母無添加(蔵内についている酵母による発酵)
・表示義務のない添加物も不使用。
現代の酒造りで一般的に行われている製法はあえて行わず、江戸時代に行われていた伝統的な醸造技術で造られています。
■味わい、オススメの飲み方
続いて、このお酒を最大限に堪能するための飲み方について。
・常温保管してください(ここが重要)
・出来れば栓をあけたらすぐに飲まず、数日後に飲んでください。
・少し空気にふれることで、よりなめらかさが増します。
開封して空気に触れて酸化することで風味が柔らかくなり、旨みを感じやすくなります。(開けたては味が硬く感じられます)
食品やお酒で「自然派の…」という表現が使われますが、まさにこのお酒はその表現がぴったりだと思います。お米の旨みを凝縮したような、「甘、酸、渋…」の味わい深さはありますが、同時に透明感もあってスッと身体に染み渡る。
素朴だけどスタイリッシュ。”新”世代の”真”っ当な純米酒だと思います。
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