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ドラッカー先生に学ぶ「正しい優先順位のつけ方」。優先順位より大切なこと。
ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。
普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。
パソコンの中を整理してたら、6年前につくった講演会用の資料が出てきました。
自作の資料の言葉に自分が刺さってしまうという名フレーズを、ここでも共有しておきたいと思います。
まず、この青字のフレーズを見てどう思いますか?
”劣後順位”って何?となりませんでしたか?
僕ははじめてこの言葉を聞いたときに、感動しました。”優先順位”の反対語をあえて前面に出してくるなんて、これほど本質的で斬新なフレーズはない!と思ったのです。
多くの場合は、日々の忙しい中で”優先順位”は意識しますよね。
「何から手をつければいいのだろうか?」
「せっかく優先順位をつけたのに、割り込み仕事が入って順番通りこなせない」
「そもそも、どのように優先順位をつけるのが良いのだろうか?」
時間管理に関しての研修やセミナーを行うことが多い僕ですが、多くの人は優先順位に関する悩みが尽きないようです。
結論から言いましょう。
ドラッカー先生の言葉らしいのですが、「大切なことは優先順位ではなく、劣後順位を決めることである」と。
”劣後順位”とは、「優先順位が下位のもの」であると、ざっくりと解釈すればよいと思います。
多くの場合は、何から始めれば良いのか?という意識が段取りの際に、強く出てくることでしょう。
しかし、何を優先順位にするかは状況が刻一刻と変動している時には、あまり凝りすぎても意味がありません。すぐに変更になるでしょうし。
優先順位は、”いつも仮”で入れておくくらいのスタンスがちょうどいいのです。
ところが、優先順位下位のものとは「あなたにとって本来価値が低いこと」のため、ここは最優先で明確にしておきたいものです。
よく仕事の段取りをする時に、todoリストをメモなどに書き出す人がいます。
価値が低いことをtodoリストにも残しておくと、たとえそれが優先順位が下位のものであっても、視界に入ってくると気が散って仕方がありません。
Bという仕事は優先順位5番目にしたけど、やっぱり今やった方がいいかなぁ?・・・と。
大切なことは、自分の集中力を削ぐようなノイズを視界からも消し、意識の中からも消して、「本当に価値がある少数のこと」に最大限時間をさけるように、時間の余白を設けることなのです。
そのためには、優先順位をつけてtodoリスト化しても、いきなり仕事に着手することはしません。
劣後順位を熟慮し、劣後順位で下位に入るもの(特に今の自分にとって価値があまりないか、価値を生み出さないもの)を先に切り捨てることで、本来価値があること(価値を生み出すこと)に全エネルギーを集中すること。
それくらいに、極端に選択と集中を行いメリハリがある段取りをしなければ、「あれも大事、これも大事」という心の中の誘惑に合わせていたら、頭の中はノイズ(雑念)だらけになってしまいますよ。
僕自身、仕事で大切なことは、ノイズに振り回されず本質にエネルギーを集中させることだと考えています。
それを実現するためには、足かせとしてあなたの集中を邪魔するノイズを頭の中から消し去ることです。
では、どうすればノイズを消せるのか?
その答えが、先に劣後順位を明確にして、大胆に切り捨てていくスタンスだと考えています。
何をやるかより、何をやらないか
ドラッカ―先生の教えは、この1文に集約される気がしてなりません。
というわけで、本日はドラッカー先生に学ぶ”劣後順位”のインパクトについての考察を整理してみました。
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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