基礎研究って、何の役に立つ? と思われている方へ
本日もご覧いただきありがとうございます😊
鈴木です。民間の教育関係の企業に勤めております。
物理学者の小柴先生の訃報がありました。
ご冥福をお祈りいたします。
小柴先生に関連したニュースで、「ぜひ皆様にも届けたい」と感じた報道がありましたので、まずはそちらをシェアいたします。
荻上チキ・Session ノーベル物理学賞・小柴昌俊さん死去。その功績とは?
放送の中にも「基礎研究の意義・価値」の話がありますが、今日はそちらについて私自身も考えてみたいなと思いnoteを書かせていただきます。
●基礎研究とは?〜メディアでの扱われ方含めて〜
数年前に、物理学者の梶田先生がノーベル物理学賞を受賞されました。(なおその当時私は大学院生として数学を専攻しておりました)
その時に、梶田先生の師が小柴先生であられることを知り、物理学専攻の友人からニュートリノがいかにすごいものなのかといった説明をいただいたことを記憶しております。
全く話についていけずでしたが😅
とにかく楽しそうに、熱く、
話をしている友人の姿が印象的でした。
また、「基礎研究(基盤研究)が注目を浴びたことの意義」も語っていたことが思い出されます。
なお、基礎研究とは、科学的な価値は高くとも、将来の経済的な価値が未知数な研究を指します。
「ノーベル賞を獲った」とか、
「日本人初の〇〇」とか、
そういった目を引くことがないと
研究自体にスポットが当たらず、
社会一般から見ると、普段は陰を潜めております。
基礎研究の例としては、数学や基礎物理など、理学の大半が基礎研究にあたります。(一方で工学は応用研究がメインです。)
●基礎研究をしていると必ず受ける質問がこちら
基礎研究に携わる方には、永遠について回る質問があります。こちらです↓
「それって何の役に立つの?」
「儲かるの?」
この質問が来るとドキッとします😓
確かに、一般的な目線からするとそう思って当然ですよね。
そちらへの回答は、「今はどうかと思うが将来は...」といった言い回しが常套手段です😓
なお小柴先生はご自身の研究をきっぱり「役に立たない」とも言い切られました。
それでは、基礎研究の意義は何なのでしょうか?
●基礎研究の意義
研究に限らず何事もですが、基礎がない上に応用は芽生えないかなと思います。
基礎があるからこそ応用が登場し、
そこから実用につながります。
基礎研究は、即効性はありませんが、
ただ間違いなく、今ある科学を前進させ、
新たな研究の土壌を耕します。
縁の下の力持ちと言いますか、
めちゃくちゃ大事かつ必要不可欠な研究です。
そして何よりも基礎研究は、人類の「なんで?」「どうして?」といった未知への知的好奇心を自由に追求して表現できる研究です。
単純な「損得勘定」「実用至上主義」では語れない「不思議な魅力」が基礎研究にもあります。
日々の仕事にも通じる部分があるかもしれません。損得や打算を考える前に、「楽しむ気持ち」を持って仕事に臨めたら良いですね。
今日もご覧いただきありがとうございます😊
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