田舎への帰省中、メールで届いた人間ドックの検査結果が笑えない
週末に実家に帰省した。帰省した理由は、子どもの夢に田舎の風景が出てきたから。ちょっと気になるから行ってみるか、ということで弾丸で行ってきた。
僕の田舎は東北の宮城県だが、近くにはたくさんの温泉がある。
中でもお気に入りの温泉は、蔵王連峰の麓にある遠刈田(とおがった)。
湯量も湯質もとても良い。
もし、宮城県に旅行する機会があれば、仙台から北ではなく、南側の蔵王山付近の温泉旅館とかおすすめしたい。秋から冬にかけて、紅葉や雪化粧が楽しめる。
風呂上がりに届いた1通のメール
温泉は最高だ。
湯上がりにジュースを飲んでいるとメールが届いた。
それは、先日受けた人間ドックの検査結果のお知らせだった。
昨年に手術したがんの定期検査は3ヶ月に一度となり、体調の変化もなく普通に生活できている。先日行ったCTの結果も良好。肺転移などは認められないらしい。
それでも、ふと気になって、毎年受けていた人間ドックを2年ぶりに予約してみた。そして、その検査結果が届いたのだが、全然ノーマークだった箇所で「要精密検査」のD判定と書いてある。
思わず、ジュースを飲む手が止まった。
頭部MRIの検査
僕の受けた人間ドックは、一般的な半日コース。
それに、がんの腫瘍マーカー、あとは脳血管系の異常を調べるための頭部MRI検査をオプションで追加した。結構な金額になるものの、自分の体調を万全にするための必要経費と思って、半ば割り切って受診した。
前回の人間ドックは2022年6月。
2023年8月末に甲状腺の切除手術→入院。
そして今回、11月にあらゆる検査をしてきた。
その結果の総評には「頭部MRI」箇所でとても怪しい記述があった。
漢詩みたいな強烈な文言
「頭頸部腫瘤性病変有」
その隣には要専門医受診と書いてある。
んー、あれれ。
おかしいな、術後1年間、定期的な検査を受け、3ヶ月に一回のCT検査も実施し、リンパ節や肺転移などないかどうか、とても詳しくチェックしていたわけだが…よりにもよって、甲状腺から上の部位に腫瘤があるらしい。
詳細は図を参照のことと書いてあり、MRI/MRAのデータを確認すると、左耳の下と顎の間ぐらいに丸っこい塊が写っている。
大きさにして2センチらしい。
成長スピードと想定パターン
2022年6月の検査では異常なし。
特に何もおかしな塊は写っていない。
しかし、今回行った2024年11月の検査では、僕の目でもわかるように、くっきりとした輪郭で丸い塊がある。2年5ヶ月で2センチまで大きくなったと考えられるが、素人目に考えても結構な成長スピードだ。
そもそも昨年の手術の際に、首から上の精密検査をしたのかまったく記憶にない。想定パターンとして考えられるのは、
1だと嬉しい。
2の場合だと、最悪のケースで転移したということになるが、これはいただけない。主治医の先生からは「甲状腺がんの転移で、一番気をつけなければならないのは"肺転移"」と聞いていたため、こうした珍しい別部位に転移があるのかどうか、専門家の見解を確認しないといけない。
MRIの元データを取り寄せる
そんなわけで、人間ドックを受けた医療機関から元データを取り寄せて、来週、主治医の先生との定期検診に持参することになった。
先生曰く、診察前までにデータを一式持ってきてほしいとのことだったので、入手したデータを事前に渡しておこうと思う。
今後のケースとして考えられるのは、おそらく細胞診だろう。この腫瘤に注射針を刺して、内容物を吸い取って細胞を調べる。細胞を調べてみれば、高確率で良性か悪性なのか判断がつく。
ChatGPTでいろいろ調べてみたが、仮に耳下腺腫瘍だとすると悪性の割合は「10〜20%」程度らしい。ただ、大きさが2センチということで放置せず切除になる模様。顎から耳にかけては、顔面神経が奔っていることもあり、神経を温存しながらの手術となると、難易度はけっこう高いらしい。
そういえば、兄が前立腺がんのステージ4で全身転移していると、親から連絡を受けたのが2ヶ月前になる。こうした出来事と勝手に関連付けて、流れが悪いとか不穏な空気が漂っていると考えがちだ。そして、心が弱ってしまうと、人は怪しい宗教とか民間療法などに頼ってしまう気がするわけで、こういうときこそ自分のことを客観視しないといけない。
ひとまず、来週の主治医の診察では、いつものポケモンの話を止めて、真剣に状態を聞いてこようと思う。