「ゲノム編集食品」安全審査は?どこで見分ける?有機食品は?解説
12月8日(火)、読売新聞は「ゲノム編集トマト、市場流通へ」を報じました。
いま注目の技術・ゲノム編集食品について、省庁の説明会にも出席経験のあるライターが知っておきたいことを整理します。食の安全に興味のある方必見です。
【※厚労省の公式発表や議事録、直接の取材がベースです。出典記載。】
①ゲノム編集食品とは?
「ゲノム編集」とは「細胞内で直接、DNAを精密操作する仕組み(※1)」のこと。
今年のノーベル化学賞で脚光を浴びた「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)」は、この操作を効率的かつ低コストにしたと評価されています。
一方「遺伝子組換え」は、外来遺伝子を細胞に取り込んで変異を起こさせます。
簡単に言えば「細胞の中で変えるのがゲノム編集、外から持ち込むのが遺伝子組換え」です。
【注】
1)石井哲也著(2017)『ゲノム編集を問う―作物からヒトまで』岩波新書、p.13
②安全審査はあるの?
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