DIARY 20220103
カルチャートーク:推薦図書月刊「ザ・ドロップ/デニス・ルヘイン 著」by リバーサイド・リーディング・クラブ
長年に渡る大量飲酒でアルコール依存症を患い、心身が日々すり減っていくような思いで時間だけが過ぎていく中、人間関係がどんどんうまくいかなくなり、毎日毎日自室で床に大の字になってえんえん泣いては落ち着いたら飼い犬に話しかけるような日々が続いた。
一日で一番辛い「家族との食事」を終え二階の自室に戻るために階段を昇ると母から「●●が心配そうに見てるよ。」言われ何の事なのかわからず階下を見下ろした。
すると飼い犬が寂しそうな顔で僕を見つめていた。
本当に寂しいのかは本人に確認を取る事ができないのでわからないけど母がそう言ってるのでそうなのかもしれない。
病院に通うものの隠れて酒を飲みその都度両親にばれ、とうとう一人では外出できなくなり、もう隠れて酒も飲めないしどうしたものか途方に暮れてしまい毎晩死ぬ事ばかり考えようにもどの方法も恐ろしすぎて実行に至らず、もうどうしようもなくなり、こんなもんで死にたい気分が転換できるとはとても思えなかったけど、気分転換に毎朝母の飼い犬の散歩についていく事にした。
僕にはよくわからなかったけど、ついていくようになってから数日、母から「●●があんたがついてくる事に少し慣れてきた。」と言われた。
「散歩ぐらいで犬にも慣れとかあるのか。へ~。」ぐらいにしか思わず朝の散歩を続けていたら、今度は飼い犬が「ほら、そろそろ行くよ。」と言わんばかりに玄関で毎朝僕を待つようになった。
紹介なさってた本の内容とは全く関係ないけど、リバーサイド・リーディング・クラブさんの仰っていた事にとても考えさせられ、「本当そうなんだよ。」と聞きながら頷いてました。
僕もまさに飼い犬に救われた一人です。