2024.8.7 切り取る範囲で正解が違う話。
8月7日(水)
今日は、「範囲をどこで区切るかで正解が変わる」という話をしたいと思います。
最近、息子が「日露戦争」に興味を持っているんですね。まあ少し変わった子だなとは思いますが、私も詳しくは知らなかったので少し勉強してみました。
当時、近代化間もないアジアの小国が大国ロシアに勝利したのは世界的にも衝撃的だったと思います。
ただ、ある歴史家の方がこう言っていました。「日露戦争だけを見れば日本にとって大成功だが、これが太平洋戦争の引き金になったと考えると、日露戦争の勝利は日本にとって決して良くなかった」と。
この意見を聞いて、時間の範囲をどこで区切るかで正解が変わるのだと感じました。
同じようなことは株の世界でも見られます。
先週からの株の乱高下で短期的に大損したり逆に得した人はいると思います。
でも、来週はどうか?来月は?来年は?10年後は?とうように短期的な視点だけでなく長期的な視点も大切なのが株の世界です。
日露戦争と株の話は、時間の範囲をどう区切るかで正解は変わるという例ですが、時間の範囲でなく、空間(場所)の範囲をどう区切るかでも似たようなことが言えます。
例えば、環境問題や経済の問題です。
個人としては正しい行動をしているつもりでも、家族単位で見たらどうか?会社単位では?山形県単位では?日本全体では?そして世界ではどうか?という視点が必要です。小さな単位ではうまくいっていても、大きな単位で見ると他に負担をかけているだけかもしれません。
人はどうしても、時間や空間の範囲を狭く見てしまいがちです。
何かを評価する際には、時間と空間の範囲を広く捉えることはとても重要です。
いわゆる”メタ”的な視点で、高い所からの広い視点ですね。
私たちの会社経営でも、短期的な利益だけでなく、長期的なビジョンを持つことが大切です。
さらに個人や身の回りのチームだけでなく、全社的な視点やさらには業界全体、社会全体の流れを考えることも必要です。
皆さんもぜひ、いろんな視点でものごとを考えてみて欲しいです。
それでは本日もよろしくお願いいたします。