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2024.6.10 未来を勝ち抜くために、私たちがすべきこと

6月10日(月)
ここ最近の朝礼では、未来を取り巻く厳しい状況についてお話ししてきました。
危機感を感じている方も多いと思いますが、具体的な対策について考えている方はまだ少ないのではないでしょうか。

今日は、鈴木製粉所の現状と、未来を勝ち抜くためすべき2つのことについてお話ししたいと思います。


現状分析:縮小する市場と減退する業績
まず、うちの会社の主要なKPIは「そば粉の製造量」だと考えています。
(売上だと価格改定でぶれるのと、販売量はすぐに出せないので)
KPIとは会社全体の業績を評価する簡易指標で、毎月工場長が朝礼で発表している数字です。
しかし、近年この製造量はどんどん減少しており、10年前と比較すると30%も減少しています。昨年の2023年度も前年度と比較して3.5%減りました。
さらに、ここ最近は得意先企業の撤退や業績悪化も重なり、今年度は10%位の大幅減少が予想されます。このまま何も対策しなければ、10年後には製造量が半分になる可能性が強く、会社の存続さえ危ぶまれる状況です。

業界動向:縮小するパイと奪い合い
先日、全国蕎麦製粉組合で「そば粉製造量調査」が行われました。
結果は一部の企業を除き、多くの企業で製造量が減少していることが明らかになりました。これは、需要の減少による業界全体のパイの縮小を示しています。

つまり、「縮小していくパイを奪い合う」状態がこれから激化することを意味します。


このような厳しい状況を打開し、未来を勝ち抜くためには、2つの努力を実行する必要があります。

1.パイを減らさない努力:顧客満足度向上と需要拡大
顧客満足度を向上させ、需要を拡大することで、パイを減らさない努力です。
「お客様を勝たせる努力」とも言い換えられます。
具体的にはこんな感じです・・・

①顧客との密接なコミュニケーション:お客様のニーズを深く理解し、解決策を提案するため、積極的にコミュニケーションを図ります。
商品開発と提案:そのニーズに合った新たな商品やサービスを開発し、積極的に提案します。
営業体制の強化:各担当者がお客様との信頼関係を築き、継続的なサポートを提供できる体制をつくります。

2.パイを奪う努力:差別化戦略と付加価値創造
差別化戦略と付加価値創造により、競合他社に勝ってパイを拡大することです。
具体的には・・・

①高品質な製品・サービスの提供
:徹底した品質管理と技術革新により、他社製品との差別化を図ります。
豊富な品揃え:お客様のあらゆるニーズに対応できるよう、幅広い種類のそば粉製品を開発します。
情報提供とコンサルティング:そば粉に関する専門知識を活用し、顧客に役立つ情報提供やコンサルを提供します。
効率的な生産体制の構築:製造や配送の効率化により、コスト削減を実現します。


私は今日誕生日で58歳となりました。
残念ながら、いつのまにか私の「賞味期限」は、残り少なくなってきました。
「新工場」が軌道に乗ったら、私の仕事の多くを皆さんに任せていくつもりです。
そのためには、今すぐに行動を起こし、一人ひとりが責任感を持って取り組むことが重要です。

皆さん一人ひとりの力が、鈴木製粉所の未来を決定します。
行動こそが未来を変えます。
共に力を合わせて、未来を勝ち抜きましょう!


それでは今週もよろしくお願いいたします。


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