2023.10.23 「春木屋理論」が深イイ
10月23日(月)
今日は「変わらないために変わり続ける」という話です。
先週仙台で「一風堂」というラーメン屋さんに行ってきました。
フードジャーナリストの山路力也さんのラジオを聴いていたら、一風堂がラーメンの味を一新したという話をされていたので食べてきました。
私自身一風堂に行ったのは何十年ぶりなので、どのくらい味が変わったかは全く分からなかったんですが、山路さんが言うには、一般的にもほとんど分からないレベルの変化らしいです。
一風堂といえば全国的チェーンですが、海外にも進出していて、ラーメン業界の中でもっとも成功しているラーメン屋さんだと思います。
その一風堂が、成功しているにもかかわらず味を変えたんですね。
なぜ成功してるのに変えるのか?・・・ってちょっと興味ありませんか?
で、この根底には、「春木屋理論」というのがあるっていうんですね。
「春木屋」というのは、東京荻窪にある超有名な老舗ラーメン屋さんで、私も食べに行ったことがあります。
で、その春木屋のホームページを見るとこんなことが書いてあります。
『70年以上にわたりお客様から「いつも変わらず美味しい味」と評価を頂いてきた春木屋の中華そば』
「いつも変わらず美味しい味」というのが売りなんです。
ただ、そこには「変わらないために変わり続ける」という信念があるんだそうです。
この「変わらないために変わり続ける」というのが、いわゆる「春木屋理論」です。
今回の一風堂のリニューアルも、この理論に基づいているんだというのが、山路力也さんの話でした。
変わらない美味しい味を守るためには(つまり表向きには変わらないためには)、世の中の変化とともに変わり続けないといけないという理論です。
まあ考えてみると、当たり前のことなんですが、時代に合わせてアップデートしていくというのはどの世界でも同じですよね。
500年続くとらやの羊羹だってそうですし、流通業界やメーカーだってそうです。
でも人間これがなかなかできないんですよね。
できないところは、時代から取り残されて廃れてしまいます。
なので、ラーメン業界では「春木屋理論」・・・というネーミングをつけて教訓にしているそうです。
創業115年の鈴木製粉所も、変わらないために変わり続けたいと思います。
それでは今週もよろしくお願いいたします。