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BYDが新型バッテリーユニットで15%のコスト減、EV価格競争力を高める方針
最新の報道によるとBYDはコスト競争力のある新型バッテリーを実用化し、来年以降のEVに搭載してEV価格競争力の向上を狙います。
同時にバッテリーの外販を通じてトップシェアを誇るCATLへの対抗も行う方針です。
https://carnewschina.com/2024/12/09/exlusive-byd-targets-15-cost-reduction-with-blade-battery-2-0/
1;BYDによる新型バッテリーのお披露目
最新報道でBYDはEVバッテリーのコスト15%削減に動いているとのこと。新型Brade-EVバッテリーは[16Cピーク放電][最大210Wh/kgのエネルギー密度]を特徴とし、現行機能(エネルギー密度;約150Wh/kg)と比較してコストを15%削減。
(Brade) [210Wh/kgのエネルギー密度]を特徴とし、8C放電速度/3C充電速度をサポート
(Short) [160Wh/kgのエネルギー密度]を備え、より抵抗の少ない16C放電速度/8C充電速度をサポート
今回のバッテリーは[2C充電;エントリーモデル(2万ドル)]向けに設計されており、CATLのNMCの競合と位置付けている
報道ではBYD顧客は毎月サプライヤと価格交渉を行っているとしており、[EV自動車本体の価格戦争が話題だが、バッテリーメーカーの価格戦争には光が当たっていない…実はバッテリー価格戦争は非常に過酷な状況にある]とコメントしている。
ManagingDiretor(中央アジア担当)のCao Shuang氏は25年の新型バッテリー発売の意義を強調し、CATLへの追いつきを目指す
[2025年にBYDは新世代Brade-Batteryを発売する予定であり、高いエネルギー密度とより速い充電速度を特徴とし、車両走行距離を延ばすことが可能となる]
[今回のバッテリーユニットによるコスト削減/高機能化を通じて市場競争における武器として競争力を高める]
2;中国のバッテリー市場概況
CATLは過去数年間に複数の新型EVバッテリーを発売し、主にLFPバッテリーによるコスト削減を実現。業界関係者は[CATLはVDA仕様のLFPバッテリーの価格を2年前の0.9元/Whから0.35元/Whに引き下げ、営業部門が協力に推進している]と語る
GolemanSachsは最近のレポートで2023年比で2026年にはバッテリー価格が50%下がると予測。
バッテリー平均価格(/kWh)は[23年;149ドル]→[26年;80ドル]に下がる可能性を指摘。26年水準でEVは[補助金なしでICE車と同等の所有コストを達成する]としている
ちなみに、現状のバッテリー業界はCATLが36.7%のシェアをで市場を独占しており、BYDは続く2位として16.4%のシェアを保持している