GM-Energyが、最大20時間給電可能なEMSをリリース
GMでV2Gプロダクト事業を展開するGM-Energyが最大20時間の給電が可能な新型蓄電池/EMSをリリースしました。
最近のハリケーンラッシュで米国内でも非常事態の電源確保が喫緊の課題として認識されており、このタイミングでのリリースはEVとの連動で販売加速しそうです。
1;GM-Energyによる新EMSプロダクト発表>
10/10にGM-EnergyがPowerBankの住宅向けエネルギー管理製品のポートフォリオを拡大、全米展開する旨を発表。
PowerBankは地域Gridから電力引込/貯蔵し、EV所有者の住宅太陽光発電システムと統合するモジュール式ESSで、2つの異なるバッテリー容量(10.6kWh/17.7kWh)で構成/提供されており、[災害時電源][ピーク時の電力分散]などへの効用が期待される
PowerBankは、住宅の太陽光パネルからの電力を蓄電、住宅への電力供給/EV充電をおこなって地域Gridへの依存度を低下させる
モジュール設計で、2つの高容量PowerBankを組合わせて35.4kWhの固定蓄電量を提供。同社によると上記蓄電量は平均的な米国家庭に最大20時間電力を供給するのに十分な量とする。
PowerBankは、Energy Home Systemの重要機能の1つ。他機能は[PowerShift充電器]と[V2H Enablementキット]が含まれる
従前に販売されていたV2Hバンドル購入者は、今回のPowerBankをアラカルト追加可能。他のGM Energy製品と同様に、GMブランドのモバイルアプリを使用して監視/管理できる
GM-Energy副社長;Wade Sheffer氏は、PowerBankの可能性/有用性の以下のようにコメント
-[モジュール性は大きな差別化要素で、停電影響の軽減や再エネ選択肢の拡大によりEV価値を最大化しうる]
-[特にEMSの柔軟性とV2G対応EVの組合せで、オーナーは電力利活用をより細かく制御することができる]
2;GM-Energyとは
GM-Energyは2022年に[Ultium Charge 360]からスピンアウトした住宅/商用充電ソリューション事業を担うGM子会社。当初は[Ultium Home][Ultium Commercial]の2プロダクトで構成され、23年夏に、Ultium Home製品の最初の製品(V2H充電機能を備えた3つの個別バンドルで構成されるプロダクト)を発表していた
24/05にUltium-Home製品とSilverado-EVを使用して住宅に給電することを実際に行って、製品機能をお披露目。当時は[V2H Enablement Kit(双方向EV充電器/[AC-DCインバータ/Home Hub/Dark Start Battery)]が展示/実用されていた